マック・ミラーの薬の売人が司法取引に合意
人気ラッパーでアリアナ・グランデの元恋人ということでも知られるマック・ミラーは、2018年9月7日の正午頃、カリフォルニア州サンフェルナンド・バレーの自宅で友人男性により意識不明の状態で発見され、駆けつけた救急隊員により死亡が確認された。
26歳という若さで亡くなったマックは、薬物の過剰摂取による急死と言われていたが、マックの自宅に薬物使用の形跡がなかったことから、検視局による正式な死因解明に時間がかかり、約2ヵ月ものあいだ死因が不明だった。しかしその後、アルコールと複数の薬物を混合したことによる副作用で命を落としたということが検視局から発表された。
この事件でスティーブン・ウォルター、ライアン・マイケル・リービス、キャメロン・ジェームス・ペティットという薬物の売人が逮捕されており、今回そのうちの1人であるスティーブンが検察官との司法取引に合意し罪を認めた。
「フェンタニルがなければ過剰摂取で死ぬことはなかった」
カリフォルニア州中央地区の米国地方裁判所に提出された司法取引のコピーによると、ウォルターはマックが亡くなる3日前の2018年9月4日に「故意に、意図的にライアン・マイケル・リービスに指示して、偽造オキシコドン錠剤の形でフェンタニルをキャメロン・ジェームス・ペティットに渡した」と証言。
そして「その日の夜遅く、被告人の指示で、ライアンはペティットに薬を渡しました。その後まもなく、ペティットはフェンタニルを含むこの錠剤をマック・ミラーに渡した」と語った。
検察はマックが9月4日にキャメロンから受け取った錠剤に含まれていたフェンタニルがなければ、過剰摂取で死ぬことはなかったと主張。
今回罪を認めたスティーブンは、100万ドル(約1億1,000万円)の罰金に加えて、17年から21年の実刑を命じられる可能性がある。(フロンントロウ編集部)