シリコン系と水系、結局どっちがいいの?
テスクチャーや仕上がりによってさまざまな種類がある「化粧下地」。とくに、メジャーな化粧下地の処方には「シリコンベース」と「水ベース」があるけれど、いまいち違いがわからず、結局どれを選べばいいのか分からない…という人も多いはず。
そこで、今回はシリコン系と水系の化粧下地のそれぞれの特徴や違い、メリット、デメリット、効果的な使い方を海外のプロが米Makeup.comで徹底解説。
「シリコンベース」化粧下地の特徴
トップモデルや俳優を数多く手がけるセレブ御用達メイクアップアーティストのジェイミー・ドーマンによると、シリコンベースの化粧下地の最大の特徴は、メイク崩れの原因となる皮脂を吸着し、毛穴の凹凸を整えること。とくに、皮脂の分泌が多いオイリー肌や混合肌におすすめだそうで、さらさらとした陶器肌に仕上げてくれるそう。
ジェイミーは「シリコンをベースにしたプライマー(化粧下地)は、オイリー肌のほうがなじみやすい。これは、肌の表面に(シリコンの)被膜をつくることで、皮脂や毛穴の凹凸をなめらかにしてくれるからなの」と説明。
シリコン系化粧下地のつけ方については、皮脂の分泌や毛穴が気になる部分を中心に「少量ずつ」つけ足しながら塗り広げるのがいいと助言した。
「水ベース」化粧下地の特徴
一方で、水ベースの化粧下地の最大の特徴は、肌をしっかり保湿してくれるところ。とくに乾燥肌にピッタリのアイテムで、乾燥でカサつきがちな肌をなめらかに整え、1日中うるおいに満ちたツヤ肌を叶えてくれるという。
ジェイミーは「水をベースにしたプライマー(化粧下地)は、乾燥してカサついている肌に最適。これらのプライマーは、乾燥した肌でも(メイクを)長持ちさせ、見た目もなめらかで美しく仕上がる」とコメント。
水系化粧下地のつけ方については、指に少量のせて、乾燥しやすい頬、額、目元、口元などを中心に肌にしっかり密着するように塗り伸ばすのがポイントなのだとか。
化粧下地は「肌質」と「ファンデ」に合わせるべき
では、結局どちらのタイプの化粧下地を選ぶべきなのだろうか。ジェイミーによると、自分の肌質や肌悩みに合わせて選ぶのも重要だけれど、もうひとつ気をつけたいのは、手持ちのファンデーションとの「相性」。
ジェイミーは「化粧下地のタイプがファンデーションの処方に合わないと、肌の上で固まってしまい、キメも乱れやすくなる」と忠告。
そのため、水ベースの化粧下地には、水ベースのファンデーションを、シリコンベースの化粧下地には、シリコンベースのファンデーションを、という風に「同じタイプ」の化粧下地とファンデーションを組み合わせて使ったほうが、均一でキレイに仕上がるとアドバイスした。
化粧ノリを良くしたり、メイクを長持ちさせてくれる「化粧下地」。化粧下地を塗るのと塗らないのとでは、メイクの仕上がりも段違いに変わってくるので、それぞれの特徴やメリット、デメリットをしっかり学んで、自分にピッタリの化粧下地を見つけてみて。(フロントロウ編集部)