現在18歳のオリヴィア・ロドリゴを筆頭に、テイラー・スウィフトは次世代のシンガーたちにも多大な影響を与えてきた。テイラーが11月12日に4thアルバムの再録版『レッド(テイラーズ・バージョン)』をリリースしたことを記念して、テイラーからの影響を公言しているテイラー・チルドレンたちを特集。(フロントロウ編集部)

オリヴィア・ロドリゴ

画像: 今年5月に開催されたBRITアワードの授賞式でついに対面を果たしたオリヴィア・ロドリゴとテイラー・スウィフト。 ©️Olivia Rodrigo/Instagram

今年5月に開催されたBRITアワードの授賞式でついに対面を果たしたオリヴィア・ロドリゴとテイラー・スウィフト。

©️Olivia Rodrigo/Instagram

 シンガーとしてのデビュー曲にして、今年の音楽シーンを代表するヒット曲となった「drivers license」をリリースした際に、テイラーから“娘”認定を受けたオリヴィア・ロドリゴ(18)は、今や若手世代を代表する代表するスウィフティーの1人になった。

 テイラーを“母”と慕うオリヴィアは、幼少期からテイラーのことが大好きで、初めて買ったレコードはなんと、オリジナルバージョンの『レッド』。「永遠のアイドルはテイラー・スウィフト。音楽を通じてのストーリーの伝え方や、イメージの描き方にはいつもインスパイアされる」と2020年に英Schön! Magazineとのインタビューで語っている。

 ちなみに、テイラーはオリヴィアのソングライティングに多大な影響を与えており、オリヴィアが今年5月にリリースしたデビューアルバム『サワー』に収録したシングル「deja vu」は、テイラーの「Cruel Summer」にインスピレーションを得た1曲。楽曲の共同制作者として、テイラー本人の名前もクレジットされている。

コナン・グレイ

 オリヴィアの親友で、テイラーが今年4月に『フィアレス(テイラーズ・ヴァージョン)』をリリースする際、オリヴィアと共にテイラーから直々に“宣伝大使”に任命されてSNSでプロモーションを手伝ったコナン・グレイ(22)も、テイラーへの愛を公言する1人。

 「初めてYouTubeで観た動画がテイラー・スウィフトのミュージックビデオだった」と話すコナンは、2020年にApple Musicとのインタビューで、「彼女は自分にとってのナンバーワンなんだ。他のどんなものも差し置いて、1番なんだよ。彼女はソングライティングのアイコンで、彼女がどうやって(曲を書いて)いるのか、何をしているのか、自分には一生かけても理解できない。ただただ、素晴らしいんだ」とテイラーを大絶賛した。

 テイラーもそんなコナンの才能を認めており、コナンが2020年3月にデビューアルバム『キッド・クロウ』をリリースすると、アルバムを聴いていることをインスタグラムストーリーズでファンに報告して、「このアルバムに夢中」と賛辞を寄せた。

サブリナ・カーペンター

画像: サブリナ・カーペンター

 オリヴィアのデビュー曲「drivers license」をめぐり、ドラマ『ハイスクール・ミュージカル:ザ・ミュージカル』の俳優兼シンガーであるジョシュア・バセットを含む三角関係が噂されたサブリナ・カーペンターも、幼い頃からテイラーの音楽を聴いて育った。

 テイラーといえば、かつては楽曲をリリースするたびに“誰のことを歌っているのか?”とゴシップの側面も大きな話題になっていたが、サブリナは、テイラーの楽曲の魅力の本質について、誰もが共感できることにあると話す。

 「私はいつも、テイラーの楽曲を聴くと自分の人生の出来事や、そこにいた人々、私がそこにどう関わっていたかが光景として思い浮かぶの。私が自分の曲で目指しているのはそういうもの。聴いている人たちが、私の人生における誰についての何のことをどうして歌っているかなんて、気にならなければいいなって」。

グリフ

画像: 今年5月のBRITアワードで対面を果たしたテイラー・スウィフトとグリフ。 ©️Griff/Instagram

今年5月のBRITアワードで対面を果たしたテイラー・スウィフトとグリフ。

©️Griff/Instagram

 今年のBRITアワードで、期待の新人に贈られるライジング・スター賞を受賞したアジア系のシンガーであるグリフ。彼女が初めて自分で選んで聴いたアルバムは、テイラーのセカンドアルバム『フィアレス』で、9歳の頃に『フィアレス』の収録曲を弾けるようになりたくて練習し始めたのが、シンガーソングライターを目指すようになったきっかけ。

 グリフはそんな憧れのテイラーのお墨付きも得ており、2021年6月にミックステープ『ワン・フット・イン・フロント・オブ・ジ・アザー』をリリースした際には、テイラー・スウィフトがインスタグラムストーリーズでグリフに称賛の言葉を寄せた。

 「当日の朝はものすごくテンションが低かった。すごく不安だったの」とグリフはミックステープのリリース当日の様子を米Billboardとのインタビューで振り返っている。テイラーが褒めてくれたことを知ると、不安はなくなっていったという。「こう思ったの。『オーケー。誰がどう思おうと関係ない。テイラーは気に入ってくれてる』ってね」。

メイジー・ピーターズ

画像: メイジー・ピーターズ

 そのグリフとテイラーの「Exile」をカバーし、テイラーから「元々2人のファンだったけど、スタジオで魔法を生み出す2人を見ていたら、将来の2人が作るものを聴くのがもっと楽しみになったよ。この動画はもちろん最高。嬉しい贈り物になったよ」という最高の褒め言葉を引き出したメイジー・ピーターズも、テイラーに憧れてきたシンガーの1人。

 12歳の時から楽曲を書き始めたという、現在はテイラーの大親友であるエド・シーランのレーベル「ジンジャーブレッド・マン・レコード」と契約しているメイジーは、曲を書くようになったきっかけについて英BBCに次のように語っている。「私はテイラー・スウィフトの大ファンで、ガールズ・アラウドやリリー・アレンも大好きだったから、ある意味で、私は子供ながらに彼女たちの曲を勉強していたのだと思う。いつも歌詞に魅了されていたの。彼女たちが何を歌っているのかを読み解いて、それを学んでいた」。

 “もしテイラーからコラボを依頼されたら?”という質問には、次のように答えた。「その答えは、『大好きです。結婚しましょう』になるでしょうね。テイラー・スウィフトが望むなら、私は何だってする」。

セイレム・イリース

画像: セイレム・イリース

 2020年にリリースした、「私はディズニーに怒っている」と歌うディズニーに物申す楽曲「Mad at Disney」がTikTokを中心にヒットしたシンガーソングライターのセイレム・イリース(22)は、ユニークな形でテイラーへの愛を表現。なんと、テイラーへの思いを1つの楽曲にまとめた。

 「テイラー製」を意味する「Taylor Made」と題した楽曲のなかで、セイレムは「だってテイラーは私に振り払う(shake it off)方法を教えてくれたから」「テイラー・スウィフトが私を備えさせてくれた/すごく幼い頃からずっと/白馬(White Horse)は技を使えないことを知ったし/永遠が短いということも」と、テイラーの名曲に登場するフレーズたちを巧みに散りばめながら、サビの部分では次のように歌っている。

 「私はテイラー製だから/間違えないで/あなたに私は壊せないよ/あなたのトラブル(Your Trouble)から去って行くの」。

 ポップミュージックのシーンに続々と誕生している“テイラー・チルドレン”たち。注目すべきは、彼女たちはポップスターとしてのアイドルのテイラーにも魅了されたはずだが、それぞれが、“シンガーソングライター”としてのテイラーに大きな影響を受けているということ。オリヴィアら今をときめく若手シンガーたちが受け継いだテイラーのミュージシャンシップは、きっとこれからの世代にずっと続いていくものになるはず。(フロントロウ編集部)

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