『YOU ー君がすべてー』で注目のビクトリア・ペドレッティって、どんな人? 秘密主義な性格や、ADDを持つ彼女の深みとは。(フロントロウ編集部)

注目の人、ビクトリア・ペドレッティ

 Netflixドラマ『YOU ー君がすべてー』のラブ・クイン役で人気が高まるビクトリア・ペドレッティは、ホラードラマ『ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス』シリーズの演技によってMTVムービー&TVアワードやサターン賞にノミネートされ、次世代の絶叫クイーンと評されることもある注目の俳優。

 2009年の映画『ラブリーボーン』の原作者であるアリス・シーボルドの人生を描く映画『Lucky(原題)』では主演に決定しており、見逃せない存在。

 そんなヴィクトリアって、どんな人?

画像: 注目の人、ビクトリア・ペドレッティ

幅広いジャンルの映画が好き

 今のところ、怖い要素のある作品への出演が続いているヴィクトリアだが、お気に入りの映画はジャンルにとらわれない。

 米Harper's BAZAARのインタビューで彼女は、幼少期は、ブランディがシンデレラを演じ、ホイットニー・ヒューストンがフェアリー・ゴッドマザーを演じた1997年の『シンデレラ』が大好きで何度も見返し、最後にはビデオテープが壊れてしまったというエピソードを明かす。その後は、『プライドと偏見』と『(500日)のサマー』が大好きだったそう。

 また、初めて好きになった俳優はアントニオ・バンデラスとキャサリン・ゼタ=ジョーンズだと話し、『ゾロ』の剣術のシーンが彼女の心を打ったという。

画像: 幅広いジャンルの映画が好き

超秘密主義

 インタビューでは気さくに様々なことを語ってくれるヴィクトリアだが、じつは彼女は超がつくほどの秘密主義。仕事とプライベートの線引きはかなり厳しくしているようで、インタビューでは、よくあるような質問に答えることを拒否することが多い。米Bustleに「これまでにしたなかで最もロマンチックなことは?」と質問された時には、こんな正直な思いを話している。

 「それはすごく個人的なこと。いつも、“今まで経験したなかで1番怖かったことは何?”といったようなことを聞かれるんだけど、『あなたに話したくない』って感じ」

 そういった考えがある彼女は、2020年にすべてのインスタグラムの投稿を消した。アイコンも真っ黒で、そのアカウント名はthen0t0ri0usvipと、なかなかに怖い雰囲気が完成。

画像: Photo:ⓒVictoria Pedretti/Instagram

Photo:ⓒVictoria Pedretti/Instagram

 しかし『YOU ー君がすべてー』のシーズン3が配信開始となった10月15日に、ドラマの映像を投稿。今のところ、それが唯一の投稿となっており、現代ではセレブの間でも一般的となったSNS を通した発信もするつもりはないよう。


ADDである

 そんなヴィクトリアが、俳優をする理由。そこには、彼女がADD(注意欠陥障害)であることも大きな理由の1つとしてあるよう。

 英Glamourのインタビューで、ADDであるという診断は、「他の人々に思い込みを許すだけで、本来であればADDより複雑な物事に関して、答えを見つけたような感覚にさせるだけ」と、鋭い指摘をしたヴィクトリア。

 もしも、ADD を欠点として考えるような意見を聞いていたら自分は俳優として現在の地位にいなかったと話す彼女は、だからこそ、ADDのコミュニティに向けてメッセージを送りたいという。

 「学校で苦しみ、自分の感情や感覚で苦しんでいる他の若い人たちに、それは普通のことなんだって知ってほしい。欠点や異常があるわけじゃないって。この国の教育システムがより多くの人に合ったものになってほしいし、私を理解して助けてくれる方法を知ってる教師がもっといてほしかったと思う」

画像: ADDである

 自分を理解してくれる教師がもっといてほしかったという彼女の思いには胸がぎゅっとなるが、それに共感する人も少なくないはず。そんな人に向けて、俳優という立場からアプローチするヴィクトリアは、「俳優でいることで、(人々に貼られた)ラベルを演じるのではなく、人を演じるから最高。それがゴールでしょ。(俳優は)思い込みやラベル、ステレオタイプを続けることもできるけど、それを転換することもできる」と、演技に対する考えを語った。

 表現というものを、俳優という立場から、そしてADDを持つ立場から考え、実行するヴィクトリア。だからこそ彼女の演技には深みがある。

 彼女の次回作である『Lucky』では、原作者アリス・シーボルドが実際に経験したレイプ被害、そのトラウマや怒り、葛藤が描かれる。そのような作品でヴィクトリアがどのような演技を見せるのだろうか。

(フロントロウ編集部)

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