今でも語り継がれるガガの伝説のドレス
MTVビデオ・ミュージック・アワードは、セレブたちが個性的で過激な衣装を着用することで知られているが、その中で今もなお語り継がれている伝説のドレスがある。それは、2010年のMTVビデオ・ミュージック・アワードでレディー・ガガが着用した生肉ドレス。
あまりにも衝撃的な見た目のこのドレスは、動物愛護団体PETAから批判を浴びるなど物議を醸した一方で、米タイムズ誌では、2010年の「最も表現力あるファッション」と高く評価された。
そしてそれから約11年が経ち、ガガは英VogueのYouTubeの企画で過去に着用したアイコニックな衣装を語った際に、生肉ドレスのことも振り返った。
生肉ドレスはメイクアップアーティストの案だった
この話題になった生肉ドレスは、なんとメイクアップアーティストのヴァル・ガーランドのアイディアだったようで、「彼女と私は長い間一緒に仕事をしていて、彼女がソーセージを着てパーティーに行ったという話をしてくれた。私はこれがとても面白いと思って、『パーティーでみんなに放っておいてもらうためにはいい方法』と言ったの」とガガは語った。
さらに生肉ドレスの秘話は続き「MTVビデオ・ミュージック・アワードに出演している時に何か主張をしたいとアーティスティックな友達と話していて、実際に声明を出すことにした。なぜならその当時、『Don't Ask, Don't Tell』を廃止しようとしていたから。(兵士が)国のために命を捧げるのであれば、自分が何者であるかは問題ではないと考えていたから、肉のドレスを着ることにしたの」と、政策に物申すために生肉ドレスを着用したことを明かした。
ガガが言う『Don't Ask, Don't Tell』とは、アメリカ軍に入隊する人に同性愛者かどうか聞いてはいけないし言ってもいけないという政策で、この政策は1994年から2011年まで施行されていた。ガガはこの政策を撤廃するように行動を起こしており、生肉ドレスもその声明の一部だったという。
約11年が経ち知られざる秘密が明かされた生肉ドレス。ガガは生肉ドレスを着用したことについて「スリリングなことだった」と当時を振り返った。(フロントロウ編集部)