新たなMCUヒーロー集団として誕生したエターナルズ。それぞれのメンバーが持つ能力&強さを、ランキング形式でご紹介。(フロントロウ編集部)

※この記事には、映画『エターナルズ』のネタバレが含まれます。

MCUに新しい風を吹かせる新作『エターナルズ』

 2021年11月5日に劇場公開が始まったMCU映画『エターナルズ』は、超人的な能力と長寿の肉体を持つ10人の宇宙種族「エターナルズ」が数千年の時を超えて再集結し、地球滅亡までに残された7日間を戦い抜くという壮大な物語。

 監督を務めたのは、映画『ノマドランド』で数々の映画賞を受賞し、第93回アカデミー賞ではアジア系女性として史上初、女性監督としても史上2人目となる監督賞に輝いたクロエ・ジャオ。情緒あふれる美しい映像と、内省的で重厚感のある作風で知られるジャオ監督が、MCUというスーパーヒーロー映画のジャンルに新しい風を吹き込んだ。

画像: MCUに新しい風を吹かせる新作『エターナルズ』

 そんな『エターナルズ』に登場する10人の戦士たちは、それぞれが個々の能力を持ち、自分の持ち味を活かした戦い方で敵を倒していく。

 「強さ」といっても、精神面、肉体面など様々な要素があり、簡単に評価できるものではないが、本記事ではフロントロウ編集部が独自の視点で彼らの強さをランク付け。能力だけでなく、繊細に描写されていた性格にも焦点を当てて考察する。

『エターナルズ』メンバーの強さランキング

10位、スプライト(リア・マクヒュー)

 まるで本物のような幻影を生み出し、自分の姿を自由自在に変化させることができる能力をもつ。子供の見た目をしているが、その頭脳と想像力は、チームでもトップレベル。キンゴもスプライトのことを慕い、映画が好きになったのはスプライトのおかげだと話していた。戦闘スタイル的にはサポート役が多い。子供のまま成長しない見た目にコンプレックスを抱えており、その精神的な不安定さが悲しき災いを招いてしまった。

9位、エイジャック(サルマ・ハエック)

 エイジャックは、エターナルズも人間も治癒することができる強力なヒーラーで、チームのリーダーでもあった。人類の脅威「ディヴィアンツ」から地球の文明の進歩を守るため、太古の昔から現代にいたるまで地球を見守り、創造主アリシェムの指示に従ってきた。チームの精神的な柱であるだけでなく、ヒーラーという必要不可欠な存在。しかし戦闘能力は持たず、一人でディヴィアンツに立ち向かうことはできなかった。強く偉大な存在だが、イカリスの複雑な心境を見抜けず、ディヴィアンツのリーダー的存在である「クロ」の餌食に。

8位、キンゴ(クメイル・ナンジアニ)

 指先からコズミック・エネルギーを帯びた物体を発射する能力を持ち、好戦的で陽気な性格。歯に衣着せぬ物言いが特徴的で、意見ははっきりと口にするが、相手に対する尊敬の念も忘れない。何世紀にも渡って目立ちたい、有名になりたいという願いを抱き続けており、現在はインド映画界でスターとして活躍している。「家族」のためには献身的だが、家父長的、権威主義的な価値観が強く、「ボス」だと認識した者の意見に忠実で、最終的にはセルシの元を離れることに。コズミック・エネルギーの発射体は連続攻撃が可能だが、その分、威力が弱い。

7位、イカリス(リチャード・マッデン)

 高潔でカリスマ性があり、戦闘能力も高いイカリス。自由に空を飛びまわり、目からディヴィアンツをも撃破できる強力なレーザービームを発射する。責任感が強く、ほかのメンバーには秘密にしてある「セレスティアルズの真の目的」を遂行するため従順に尽くしてきたが、秘密を共有してきたエイジャックが人類を愛するようになった「心変わり」に順応することができず、恐ろしい行動に出る。セルシが次のリーダーに選ばれたことに不満を抱きつつも、リーダーであることを期待されると“俺を買いかぶるな”といったセリフを吐くなど、相反する感情を抱く複雑な精神性で周囲を翻弄した。

6位、ファストス(ブライアン・タイリー・ヘンリー)

 エターナルズの“頭脳”を担う知性派メンバー。チームが置かれている状況や、戦いの行方を冷静に分析する能力を持つ。発明の才能が非常に高く、武器であれ、道具であれ、何でも作り出すことができ、人類の発展に手を貸していた。時には“人類を見限った”という発言をしつつも現代では人間と家族を築いている彼は、他者を愛し、思いやる精神にあふれた人物。劇中では、暴走するイカリスを自らの制作した武器で止めるなど、戦闘力の高さもうかがわせた。

5位、マッカリ(ローレン・リドロフ)

 MCUで最初の聴覚障害者のスーパーヒーローであるマッカリ。彼女は全宇宙の中で最も速いスピードで移動できる。宇宙のありとあらゆる空間を移動して調査を続け、地球も隅々まで調べ尽くしたという強い好奇心の持ち主。人類との接触はほとんど絶っていたが、ドルイグとだけは交流を続けていた。彼女はイカリスがドルイグを攻撃した際に激高し、恐るべき速さでイカリスの周りを走り回って殴りつけ、制圧した。その間“エターナルズ最強”とされるイカリスはほとんど反撃ができず、一方的な攻撃を食らうこととなった。

4位、セナ(アンジェリーナ・ジョリー)

 “戦いの女神”とも評されるセナ。彼女は誰よりも戦うことを愛し、平穏な状況よりも戦いの中で生きることを好んでおり、自分の頭に浮かんだ武器を具現化することができる。初対面では、イカリスも「貴女と共に戦えて光栄です」と敬意を示していた。あまり友好的ではなく、ギルガメッシュを除いてほとんど交流を持たない。恐ろしいまでに強く、一人でディヴィアンツのリーダー的存在である「クロ」を倒したが、PTSD(心的外傷後ストレス障がい/トラウマ)を抱えており、たびたび錯乱状態になって仲間を攻撃してしまう。

3位、ドルイグ(バリー・コーガン)

 人里離れたアマゾンで暮らし、チームの一匹狼として独自に行動するドルイグ。強力なマインドコントロール能力を持ち、劇中の発言では人類すべてを従わせられるほどのパワーを持っていることをうかがわせた。ディヴィアンツの討伐のみを行ない、人間の間で起きている争いには介入しないエターナルズの考え方に反発し、チームを抜けた過去を持つ。新たなセレスティアルズであるティアマトの出現を止める際には、メンバーの全ての力をセルシに集めることに大きく貢献した。

2位、ギルガメッシュ(マ・ドンソク/ドン・リー)

 エターナルズの中で最も腕力が強く、コズミック・エネルギーを拳にまとって戦う豪傑。接近戦のみだが、ひと殴りでディヴィアンツを吹き飛ばせるほどのパワーを持つ。PTSDの発作のせいで仲間に刃を向けてしまうセナをなだめることのできる唯一の存在であり、暴走を止めるために記憶を消され、以前とは別人のようになってしまったセナを、長年にわたって献身的にケアし続けた愛情深い人物。「愛する人を守るのは当たり前のこと」というセリフが印象的。久々に再会したエターナルズのメンバーに手料理をふるまい、スプライトのいたずらにも怒ることはなかった。

1位、セルシ(ジェンマ・チャン)

 本作の主人公で、人類を愛することをやめなかったセルシが1位。ディヴィアンツと戦い人類を守ったあとも人類に対して深い愛情を抱いており、現在は博物館の学芸員として働きながら、人間と地球を見守り続けている。彼女の能力は物質の自由自在な変換で、襲いくる障害物を無力化させることができる。攻撃タイプではないが、物語が進むにつれ強くなった彼女は再びエターナルズを一つにし、新たなセレスティアルズであるティアマトの出現を見事止めてみせた。

 今回は、フロントロウ編集部が独自にエターナルズの強さをランク付けした。ぜひ、自分の中での順位も考えて、物語をさらに深く味わってみて。(フロントロウ編集部)

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