11月の終わりから続く「●●デー」
サンクスギビングデーといえば、アメリカやカナダで盛大にお祝いされる一大イベントの感謝祭。アメリカでは、毎年11月の第3木曜日だが、その後の金曜日、月曜日、火曜日には、それぞれある呼び名があることをご存知?
サンクスギビングデーの翌日の金曜日は、日本でもだんだんと知られるようになってきた、ブラックフライデー。そしてその次の月曜日も、聞いたことはあるという人は多いサイバーマンデー。
しかし、その次の火曜日が何の日かを知る人は少ないのでは?
サンクスギビングデーの後の火曜日は、Giving Tuesday(ギビングチューズデー)と言われている。
GivingTuesday(ギビングチューズデー)って何?
与える(Giving)火曜日(Tuesday)にしようと呼びかけられているのは、非常にシンプル。それは、寄付。
これは2012年に始まったムーブメントで、アメリカのニューヨークにあるコミュニティセンター92nd Street Yと国連が、ブラックフライデーとサイバーマンデーで見られる消費主義に対して、寄付をしようと呼びかけたことから始まった。
オンライン上では、# GivingTuesdayのハッシュタグが使われ、そのアイディアが拡散。現在では多くの人が知るものとなっており、参加する人の数は、ここ数年で急激に増加。
Giving Tuesdayのホームページには、「ギビングチューズデーは、世界中の根本的な寛容さの力を解放するムーブメント」というメッセージが掲げられており、この「根本的な寛容さ」とは、「他人の苦しみは、自分たちの苦しみと同じくらい耐え難いものであるべきだという考え」だとされている。
現在の社会には不平等が存在するため、寄付を行なうことは非常に重要。人々が寄付をするのは、年末の12月31日が1年のなかで最も多いが、米Classyのデータによると、GivingTuesdayはその次に最多。さらに、寄付一口の金額は、11月のほうが高いことをAdobe Digital Indexが発表している。
新型コロナウイルスが世界を襲った2020年には、それぞれに余裕がなくなり、寄付する人も減ったかと思いきや、GivingTuesdayに参加した人は2019年よりも29%も増えて、約3,500万人に! さらに、寄付金の総額はなんと約2,500億円にまでのぼり、2019年よりも25%も増加した。
幸せな人は幸せで不幸な人は不幸という社会や、みんなで不幸せになる社会を望んでいる人はいない。できるだけ多くの人が幸せに過ごせる社会のために、あなたが今できることは?
(フロントロウ編集部)