出演契約の問題が解決
2021年7月、MCUのブラック・ウィドウ役としておなじみのスカーレット・ヨハンソンがウォルト・ディズニー・カンパニーとの契約に違反があったとして訴え、世間に衝撃を与えた。
ことの発端は、スカーレットが主演する映画『ブラック・ウィドウ』の劇場公開とディズニープラスでのストリーミング配信が同時になったことにより、スカーレット側が報酬面で大きな不利益を被ったことに始まった。その後ディズニー側もスカーレット側も一歩も譲らぬ態度を示し、ドロ沼の長期決戦になるかと思われていたが、2021年10月、双方は「円満に和解」したことをそれぞれの声明を通じて明らかにした。
11月18日に開催された第35回American Cinematheque Awardに出席したスカーレットは、長年の功績が称えられたそのアワードのスピーチで、自身がディズニーと争って最終的に和解したことで、「私が経験したことを誰も経験しなくて済むということは、とても幸運なことだと思っています。また、このプロジェクトが業界にポジティブな影響を与え、アーティストやクリエイターの生活や人生にプラスになることを願っています」と、米Hollywood Reporterにコメントした。
スカーレット&マーベルの新プロジェクト
また、この日のイベントには、マーベル・スタジオの社長であるケヴィン・ファイギも登場。スピーチでスカーレットの「才能」、「ビジョン」、「知性」、「知識」を称賛したファイギ社長は、マーベル・スタジオがスカーレットと再タッグを組む「極秘プロジェクト」を予告。それは、ブラック・ウィドウ/ナターシャ・ロマノフとは関係ないものであるとも述べた。
そして、「スカーレットは10年以上にわたり、その才能とスター性をマーベル・シネマティック・ユニバースに提供してきました。彼女が長年にわたって重要な役割を果たすことを選んでくれたことに、私はとても感謝しています」と語り、「彼女との仕事は、私のキャリアの中で最も記憶に残る、やりがいのあるコラボレーションのひとつです」と続けた。
『ブラック・ウィドウ』でマーベル俳優として初めてマーベル・スタジオ作品でエグゼクティブ・プロデューサーを務めたスカーレットは、今後マーベル作品でプロデューサーを務めるという。またスカーレットは、今回ファイギ社長が発表した「極秘プロジェクト」のほかに、ディズニーの有名アトラクションをモチーフにした映画『タワー・オブ・テラー』に出演することが決定しており、そちらでもプロデューサーと主演を務めるといわれている。
スカーレットとマーベル・スタジオの新プロジェクトの詳細は明かされていないが、どうやら両者は本当に円満解決できたもよう。(フロントロウ編集部)