マライア・キャリー、隠れメッセージで「愛」の大切さを歌う
マライア・キャリーが今年歌うのは、“再び愛を見つけよう”というメッセージ。新曲「フォール・イン・ラヴ・アット・クリスマス feat. カリード&カーク・フランクリン」は、元恋人や甘い関係を忘れてしまったパートナーへのラブソングとしても楽しめるが、もうひとつメッセージが隠されている。歌詞を注意して聴くと、恋愛に限定しない表現が使われていることに気づく。そのため、家族間、友人間、さらには社会全体での人間関係にも重ねることができるのだ。そしてこれが、クリスマスの女王からのメッセージ。色々ある時代だからこそ、今年のクリスマスは愛を贈ろうと歌っている。
マライアの恋人ブライアン・タナカが監督したMVでは、マライア宅に招かれたR&Bシンガーのカリードがまずはマライアと向かい合ってデュエット。そして、ゴスペル界のカリスマであるカーク・フランクリン率いるクワイアによるゴスペルとマライアのホイッスルボイスが響く後半では、マライアの子供たちや愛犬も登場。友人や家族がひとつのグループになって、あたたかい愛を祝う。
「恋人たちのクリスマス」が再チャート入り!
ハロウィンの翌日11月1日に、パンプキンを破壊してホリデーシーズンを幕開けるという面白動画を公開して世間を大爆笑させたマライア。そんな女王の号令と共にホリデーソングの検索率はじわじわと上がり、11月末には名曲「恋人たちのクリスマス」が米シングルチャート入り。ホリデーチャートでも31回連続での1位を獲得し、今年もこの曲はNo.1ソングであることを示した。
ペンタトニックス、「希望と愛」のシーズンだと再確認させてくれるアルバム発表
毎年クリスマスシーズンに新作が期待されるペンタトニックスが、2021年はニューアルバム『エヴァーグリーン』を発表。暖炉の前で母親や家族に感謝するオリジナルソング「エヴァーグリーン」のほか、伝統的なクリスマスソングのカバーからポップソングのカバーまでを披露。なかにはクリスマスとはまったく関係ない曲もあるが、アルバムを通して愛や希望を届ける曲がセレクトされており、それこそホリデーシーズンの精神なのだと気づかせてくれる。どんな曲でもハーモニーのアレンジでホリデーソングに着飾らせられるところは、さすが世界No.1アカペラグループ。
注目の収録曲をCHECK
「アイ・ジャスト・コールド・トゥ・セイ・アイ・ラヴ・ユー」
大切な人に「アイ・ラブ・ユー」とストレートに伝える、スティーヴィー・ワンダーのキャリアを代表するヒット曲のカバー。
「ザ・プレイヤー」
セリーヌ・ディオンとアンドレア・ボチェッリが導きと希望への祈りを歌ったデュエットのカバー。映画『魔法の剣 キャメロット』の挿入歌としてゴールデングローブ賞主題歌賞を受賞した名作。
「イッツ・ビーン・ア・ロング・ロング・タイム」
第二次世界大戦の終戦後に愛する人を迎える人の視点から書かれ大ヒットした曲のカバー。最近では、映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』のエンディング曲として使用され話題に。
メーガン・トレイナー、私生活もクリスマスアルバムもパワーアップ
2020年に初のクリスマスアルバム『ア・ベリー・トレイナー・クリスマス』をリリースしたメーガン・トレイナーが、2021年もクリスマスアルバムを発表してクリスマスの定番アーティストになる…かもな予感!
新作は、弾けるように明るいクリスマスポップを届けた前作に3曲を追加した全21曲のデラックスバージョン。新たに、わたしの愛にお金はかからないと歌ったオリジナル曲「クリスマス・クーポン」、「ロッキング・アラウンド・ザ・クリスマス・ツリー」のカバー、「クリスマス(ベイビー・プリーズ・カム・ホーム)」のカバーが加わった新作からは、11月末に、前作からの収録曲であるオリジナルソング「マイ・カインド・オブ・プレゼント」のMVが新たに公開。こちらには、俳優のダリル・サバラとの間に誕生したばかりの第1子ライリーが登場。去年よりパワーアップした家族に、去年よりパワーアップしたアルバムの宣伝を手助けしてもらった。
(フロントロウ編集部)