アラン・リックマン、子供たちに禁止令
世界的児童文学『ハリー・ポッター』シリーズは、ダニエル・ラドクリフが主演を務めた映画シリーズも2001年から2011年にかけて公開され、大ヒット。
ハリー役のダニエル、ハーマイオニー役のエマ・ワトソン、ロン役のルパート・グリントなど、多くの子役たちをトップ俳優へと成長させ、さらにマクゴナガル先生役でマギー・スミス、スネイプ先生役でアラン・リックマン、シリウス・ブラック役のゲイリー・オールドマン、シビル・トレローニー先生役でエマ・トンプソンなど、イギリスが誇る実力派俳優たちが共演を果たした。
登場人物が多い本作では、大人も子供も撮影現場に多い。シリーズの最初では小学生の年齢の子供たちをまとめなければならず、その後は10代の若者たちをまとめなければならなかったと考えると、現場にいた大人たちの苦労が想像できる。
そんな日々のなかでスネイプ先生を演じたアランは、2007年に公開された『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』の撮影現場で、あの2人にある禁止令を出していたという。
その2人とは、ロン役のルパートと、ネビル・ロングボトム役のマシュー・ルイス。
ルパートとマシューがしでかしたこととは?
じつはこの2人、前作である『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』の撮影期間中に、アランの車の中にミルクシェイクをこぼした! 映画の撮影ではなくプライベートで起こったことだが、それを起こしたのがロンとネビルを演じる2人だったという事実にはクスっときてしまう。しかし車のなかにミルクシェイクをこぼされたアランからしてみれば、良い出来事ではなかったことは確実。さらに、アランの車ともなれば、高級車だったと予想できる。
そこで彼は、『不死鳥の騎士団』の撮影現場でルパートとマシューに、自分の新車のBMWには近づくなという“禁止令”を発令! 車のなかにミルクシェイクをこぼされるのは、こりごりだったよう。
このエピソードからは、アランはルパートとマシューを車に乗せるほど面倒みていたということも分かり、アランとルパートについては、幼いルパートが描いた“可愛くないアランの落書き”をアランが気に入り、家に持ち帰ったという話は有名。
とはいえ、先生的立場の大人として子供たちの面倒をみるのは大変だったよう。
(フロントロウ編集部)