Netflixドラマ『ペーパー・ハウス』がついに完結
スペイン発の大人気Netflixドラマ『ペーパー・ハウス』。ついにファイナルとなるシーズン5のエピソード6~10が2021年12月3日に配信開始となり、多くの反響を呼んでいる。
そんな本作で登場人物が着用しているアイコニックな赤い作業服は、ハロウィンのコスプレとしても非常に人気が高く、番組の象徴のような存在でもある。
衣装デザインを務めたカルロス・ディエスによると、赤い作業服の作りはそれぞれのキャラクターで異なっているため、全て個別に作られているそう。
彼は、シーズン1~2とシーズン3~5で起きたそれぞれの強盗事件の区別をつけるため、そして俳優が快適にあの服を着るために、毎回衣装を作り直していたことを、スペインで開かれた『ペーパー・ハウス』のオンラインミーティングで明かしている。
カルロスは、「赤い作業服にはさまざまな試行錯誤があった。第1シーズンと第2シーズンの作業服は、現在のものとは異なっていた。そして、シーズン3、4、5とデザインを変えていったんだ」とコメント。
そして、シーズン5の作業服はイタリア製で、ベルトや新しいジッパーをつけ替えたり、背中や脇の下の通気口を調整したりと、これまでにない機能がつけられているそう。
カルロスによると、シーズン5のために作られた作業服はなんと500着!1つのキャラクターに最低8着が作られたそうで、「1着はきれいだったり、1着は汚れの跡があったり。また1着は全体に汚れがついていたり、1着は血がついていたり、もっとたくさんの血がついているかもしれない」と、それぞれの衣装の細かな違いを明かした。
しかも、これまでに撮影で使われた衣装はすべて保管しているそうで、「例えば脚本家がシーズン2のエピソード1で起こったことを回想するシーンを入れたい場合に備えて、キャラクターの衣装はすべて保管してある」と語った。
そんな中でもカルロスが一番気に入っているというのは、シーズン3に登場したマルセイユのフェレットのソフィアが着せられていた赤い作業服だという。彼はフェレット用の赤い服をネットや店舗で探したそうだが見つからなかったため、自分の手で縫って作ったそう。オンラインミーティングでは、「フェレットが強盗のような格好をしているのがとてもかわいかった」とコメントした。
ドラマ『ペーパー・ハウス』は、現在最終シーズンまでNetflixで配信中。(フロントロウ編集部)