あのMCU映画には『BTTF』の雰囲気がある
1985年に公開され、老若男女に愛される映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』。タイムトラベルができる車デロリアンや、靴ひも自動調整スニーカーなど、作品で登場した様々な近未来的アイテムはファンの心をつかんだ。
そして、主人公のマーティ・マクフライや、デロリアンを開発した研究者のドク、マーティの母親であるロレインといった登場人物が、全員愛されキャラであることも、本作が観客の心を温め、楽しませた理由の1つ。
本作はその後、クリエイティブな世界で様々に影響を与えてきたが、あの超大人気映画シリーズも、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』からインスピレーションを得ていたという。
それは…、トム・ホランドが主演を務めるMCU映画『スパイダーマン』シリーズ!
マーティ・マクフライを目指したトム・ホランド
トムが演じるピーターの明るい笑顔と、マイケル・J・フォックスが演じたマーティの明るい笑顔。その2つを見れば、『スパイダーマン』シリーズが『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の雰囲気を見習っていることは納得。
First We FeastによるYouTubeの動画シリーズ『Hot Ones』に登場したトムは、『スパイダーマン』シリーズは80年代のティーン映画の要素があると話し、「それこそが、この『スパイダーマン』シリーズが他のスーパーヒーロー作品と異なるものにしていると思う。このシリーズは、楽天的で、思春期の高校を舞台にした映画の雰囲気がある。それは他のスーパーヒーロー映画では見たことがなかった」と分析。
そして、彼はとくに、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を目標にしていたことを明かした。
「でも僕にとっても最大のインスピレーション、そしてスパイダーマンを演じるうえでの最大の目標は、僕はこの世代のマーティ・マクフライになりたかったということ。実際にどうだったかはみんなの意見だけど、僕は、僕たちがしたことを本当に誇りに思ってる。とくに、僕と(アイアンマン役の)ダウニーの関係にはね。僕は、マーティとドクの関係には似たところがたくさんあると思ってるんだ。僕たちがディープフェイクされた動画もあるって知っているし、それはとても名誉なことだよ。その動画が大好きだし、大きなインスピレーションになった」
※AI(人工知能)を使って画像や動画に映る人物の顔を、異なる人物の顔や、別の表情に差し替えること。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のマーティとドクの映像に、トムとロバート・ダウニー・Jr.をディープフェイクした動画は大きな反響を得た。
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を見たことがある人なら、『スパイダーマン』シリーズや、トムが演じるピーターの明るい雰囲気、スパイダーマンとアイアンマンの関係性に見覚えがあったはず。そしてつまり、『スパイダーマン』好きは『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を楽しめるはず…!?
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』と『スパイダーマン』のどちらかしか見ていない人は、ぜひもう片方のシリーズを見てみて!
(フロントロウ編集部)