脚本を捨てたクリストファー・ロイド
1985年に第1作目が公開され、老若男女から愛される明るいSF映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』。ストーリーや映像もさることながら、キャスティングが合っていたこともその人気に繋がっている。
とくに、マーティ・マクフライ役のマイケル・J・フォックス、ドク役のクリストファー・ロイド、ロレイン役のリー・トンプソン、ビフ役のトーマス・F・ウィルソンはその役にぴったりだと評価されてきたが、じつはクリストファーは、ドク役に乗り気じゃなかった!
米テレビ番組『TODAY』に出演したクリストファーが、脚本を初めて読んだ時に取った行動を明かした。
「脚本を読んだよ。でもハマらなかった。紙ゴミのゴミ箱に入れて、片づけた。しかしまた取り出して、それを見て、ドク(というキャラクター)には確信が持てなかった。でも(監督の)ロバート・ゼメキスに会い、ああなった」
なんと、脚本が1度はゴミ箱行きに! それでもその脚本には、ゴミ箱から戻り、もう1度読まれる魅力はあったということ。ゼメキス監督が、悩むクリストファーをどのように説得したのかも気になるところだが、クリストファーによるドクが誕生して良かった!
クリストファーの心にある温かい思い出
初めは出演に乗り気ではなかったクリストファーだが、その作品の撮影で出会ったマイケルやリーとは今でも仲が良いことは知られている。
米ディスカバリーチャンネルによる人気番組『Expedition Unknown(冒険!世界ミステリーハンター)』の特別番組『Expedition: Back to theFuture(原題)』で、撮影で使用した車にふたたび乗った時には、こんな思い出を明かしていた。
「ただただ多くの思い出がよみがえるよ。あれにはリー・トンプソンが乗り、マイケルが乗り、どこかで他の誰かも。多くのシーンを撮影したんだ。覚えているよ…。たしかあれはリー・トンプソンだったと思うんだけど、私たちは車の中に一定時間いなければならなくて、窓も閉めなくてはいけなかった。さらに、アインシュタインも一緒にいてね。息をするのがどんどん難しくなってしまった。つまり、とても楽しい時だったってこと」
(フロントロウ編集部)