クリス・ノースに性的暴行疑惑が浮上
米The Hollywood Reporterの報道がきっかけで、俳優のクリス・ノースに性的暴行疑惑が浮上している。
1人目の告発者ゾーは、22歳だった2004年に仕事を通じてクリスと出会い、ウエストハリウッドにあるホテルのプールに誘われたあと、彼の自宅に招かれてそこでレイプされたと主張している。被害にあったあと、ゾーは友人に付き添われて近隣の病院へ行き、そこでスタッフに暴行を受けたことを告げたが、報復されることと信じてもらえないことを恐れて、誰が暴行を加えたのか警察には話さなかったという。
2人目の告発者リリーは、25歳だった2005年にナイトクラブでクリスと出会ったのち、彼の自宅へ招かれ、性的な誘いに乗り気ではなかったものの、泣く泣く肉体関係を結ぶことに応じたそう。その後、「完全に侵害された」と感じたリリーは友人に相談するも、警察への通報を止められたため黙っていることにしたと語っている。
告発内容を否定する声明を発表
The Hollywood Reporterの記事が掲載された直後、クリスは代理人を通じて声明を発表。「十年以上前に出会った人たちによる私への非難はまったくの虚偽です。このような話は30年前でも30日前でもあり得ますが、『ノー』はつねに『ノー』を意味します。それは絶対に越えてはならない一線です。この出会いは合意の上でした。このような話が表に出てくるタイミングに疑問を感じないわけにはいきません。なぜ今になって表面化したのか、その理由は定かではありませんが、これだけはたしかです。私は彼女たちを襲っていません」と、告発を行なった女性たちの主張を真っ向から否定した。
女性たちからの告発を受けて、フィットネスのサブスクリプションサービス「Peloton(ペロトン)」はクリスを起用していたCMを即刻打ち切りとして、「性的暴行の訴えはすべて真剣に受け止めなければならない」と声明で語った。
ちなみに、クリスはドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ』の続編ドラマ『AND JUST LIKE THAT... / セックス・アンド・ザ・シティ新章』でも、前シリーズに続きミスター・ビッグ役で起用されているが、こちらは、メインキャストのサラ・ジェシカ・パーカー、クリステン・デイヴィス、シンシア・ニクソンがプロデュースと主演を担当する作品。クリスの騒動が女性陣主導で作られた作品に影響が出ることはファンも望んでいないようで、SNSでの批判はクリスのみに向けられている。(フロントロウ編集部)