28歳ラッパーが出演フェスで刺殺される、会場内で喧嘩が勃発か

ドレイコ・ザ・ルーラーが28歳で逝去

　ラッパーのドレイコ・ザ・ルーラーが米現地時間12月18日、米カリフォルニア州にあるバンク・オブ・カリフォルニア・スタジアムで開催された音楽フェスティバル「Once Upon a Time in LA」の会場で刺殺された。享年28歳だった。

　米TMZによれば、午後8時30分頃に会場内で喧嘩が勃発。この最中にドレイコ・ザ・ルーラーは刺されたと見られている。Los Angeles Timesによれば午後8時40分頃に救急隊が会場に到着し、ドレイコ・ザ・ルーラーを病院に搬送。この時には予断を許さない状況だったという。その後、午後9時20分頃までにメインゲートが警察によって封鎖され、メインゲート付近に20人程の警察官が駆けつけたという。

　スヌープ・ドッグが共同主催者の1人を務める「Once Upon a Time in LA」ではこの日、ドレイコ・ザ・ルーラーが午後8時30分からのパフォーマンスを予定していた。フェスティバルの出演者としては他に、主催者のスヌープや、50セント、アイス・キューブ、YGらがラインナップされていた。

　事件を受けて、フェスティバルは予定を前倒しして終演を発表。スヌープや50セントといったヘッドライナーのパフォーマンスは中止となった。

スヌープ・ドッグやドレイクがドレイコ・ザ・ルーラーを追悼

　ドレイコ・ザ・ルーラーは2015年にデビューアルバム『The Truth Hurts（ザ・トゥルース・ハーツ）』をリリースして以降、2021年までに10枚のミックステープをリリースしてきた。2016年には24歳の男性が銃殺された事件に関連して殺人と殺人未遂で逮捕されたものの、2019年にこれらの無罪が言い渡され、共謀罪で再審理に。その後、2020年11月に司法取引に応じて保釈されていた。

　訃報を受けて、「Once Upon a Time in LA」を主催したスヌープ・ドッグは追悼文を発表。「ドレイコ・ザ・ルーラーの家族と愛する人たちに哀悼の意を送ります」と綴った。

　また、コラボ歴のあるドレイクもインスタグラムストーリーズで彼を追悼。「嘘だろ、こんなのありえないよ。俺たちは何をやっているんだ。いつだって君のエネルギーに励まされていたよ。ドレイコ・ザ・ルーラーよ、安らかに」とメッセージを送った。

　記事執筆時点で犯人は特定されておらず、捜査が進められている。（フロントロウ編集部）