映画『ハリー・ポッター』ドラコ・マルフォイ役のトム・フェルトン
映画『ハリー・ポッター』シリーズは、2021年で第1作目の公開から20周年を迎える人気ファンタジー作品。2022年1月1日には米HBO Maxで20周年を記念した特番『HarryPotter 20th Anniversary: Return to Hogwarts(原題)』が配信される予定で、再ブームが到来している。
トム・フェルトンは、そんな本シリーズでドラコ・マルフォイ役を務めた俳優。マルフォイは主人公であるハリー・ポッターの宿敵で、傲慢で偏見を持った悪役だが、憎みきれないキャラクターとして愛され続けている。
本作への出演で世界的に知られるようになったトムだが、実はオーディション時、原作の小説版『ハリー・ポッター』は未読だったため、“読んだフリ”でその場をしのいでいたそう。
トム・フェルトン、原作未読でオーディションに
原作の『ハリー・ポッター』シリーズといえば、全世界の累計発行部数5億部を超えるモンスター級のベストセラー。当時の人気は計り知れず、ここ日本でも社会的なブームになった。
しかしトムは原作未読でオーディションに応募。実は、トムは『ハリー・ポッター』に出演する前から子役として活躍しており、いくつかの作品で主演を務めるほどの人気俳優で、『ハリー・ポッター』のオーディションは「エージェントに行けと言われたから行った」だけ。原作ファンだから応募したというわけではなかった。
彼は、映画に収録されている舞台裏のインタビュー映像で当時の様子を振り返り、みんなが話題にしている『ハリー・ポッター』が何なのか知らなかったとコメント。オーディション中に「本の中で好きなシーンは?」と聞かれたときは、他の受験者の真似をして「グリンゴッツ銀行のシーン」とその場しのぎの回答をしていたと明かした。
トム・フェルトン、ハリー・ポッター役になりそうだった
ちなみに、映画『ハリー・ポッターと賢者の石』の監督を務めたクリス・コロンバスはトムが原作を読んでいないことに気づいていたそう。ただそれでもトムを気に入り、オーディションを続行。彼はなんとトムを主役のハリー・ポッター役のオーディションにも参加させたそうで、トムは黒いカツラと傷跡と化粧を施され、ハリーのセリフを読んだという。
しかし最終的にトムはマルフォイ役に抜擢。その後原作を読んだかについては明かされていないが、今やトム・フェルトンといったらドラコ・マルフォイというほどぴったりのハマり役として知られている。(フロントロウ編集部)