ロバート・パティンソンが主演する『THE BATMAN-ザ・バットマン-』
先日、待望の日本版予告が公開されて、2022年3月11日に全国公開されることが決定したDCの新作映画『THE BATMAN-ザ・バットマン-』。
監督を務めるマット・リーヴスが、若き日のバットマンことブルース・ウェインを追ったアクションであり、心理スリラーであり、探偵物語だと語る『THE BATMAN-ザ・バットマン-』で主人公を演じるのは、映画『ハリー・ポッター』や『トワイライト』シリーズ、『TENETテネット』で知られる名優ロバート・パティンソン。
バットマンことブルース・ウェインといえば、これまでマイケル・キートンやジョージ・クルーニー、クリスチャン・ベール、ベン・アフレックらが演じてきたキャラクターだが、リーヴス監督によれば、今作ではブルース/バットマンをこれまでとは違ったイメージに仕立て上げているという。
新・バットマン/ブルース・ウェインにはカート・コバーンの影響がある
リーヴス監督が英Empireとのインタビューで明かしたところによれば、今回ロバートが演じるブルース/バットマンには、なんと1994年に27歳の若さで亡くなったニルヴァーナの伝説的なフロントマンである故カート・コバーンからの影響があるという。
「脚本を書く時には音楽を聴くようにしているのですが、第一幕を書いていた時には、ニルヴァーナの『Something In The Way』をかけていたんです」とリーヴス監督は英Empireに語っている。ニルヴァーナが1991年にリリースしたアルバム『ネヴァーマインド』に収録されている「Something In The Way」は、昨年8月に公開された『THE BATMAN-ザ・バットマン-』の第一弾トレーラーでBGMとして使われていた。
「その時に思いついたのが、ブルース・ウェインを私たちがこれまで見てきたようなプレイボーイとして描くのではなく、大々的な悲劇を経験して世捨て人となったバージョンとして描くということでした」とリーヴス監督。
「それから、私はガス・ヴァン・サント監督の『ラストデイズ』との繋がりを持たせ始めて、ボロボロになった領地にいる架空のカート・コバーン(を描く)というアイディアを思いついたのです」と続けて語り、カートの死に着想を得て作られた『ラストデイズ』からの影響も受けていることを明かした。
カートはステージでスカートを履くなど、ジェンダーに囚われない姿勢でも人気を集めていたことでも知られている。ロバートが演じる新ブルース/バットマンにも、そんなカートと共通するような特徴があり、ロバートは以前、バットマンを筋骨隆々なキャラクターとして描くつもりはないと語って、“男性は筋骨隆々であるべき”のようなジェンダー規範からは離れたバットマンを演じるつもりだとしていた。(フロントロウ編集部)