ヒース・レジャーが演じたジョーカー
DCコミックスのヴィランであり、これまでにジャック・ニコルソンやホアキン・フェニックス、ジャレッド・レトが演じてきたジョーカー。しかし、クリストファー・ノーラン監督による『ダークナイト』でヒース・レジャーが演じたジョーカーは、そのなかでも非常に高い人気を誇っている。
しかしヒースは、『ダークナイト』の公開前に28歳で急死。その演技は高く評価され、アカデミー賞助演男優賞を死後に受賞することになるなど、映画史に残るものとなっている。
『ダークナイト』は3部作であり、脚本に携わったデヴィッド・S・ゴイヤーは、非常に初期の構想ではジョーカーを2作品に登場させるつもりだったと明かしている。一方で、ノーラン監督は3部作の各作品を個別の映画として捉えており、2作目の『ダークナイト』のメガホンを取ったのも、ワーナーブラザースの説得があったから。そして『ダークナイト ライジング』を“作る気”になるのも、彼が納得できる脚本が出来上がった結果。
最終章を制作するつもりがなかったということは、ジョーカーを最終章に登場させるつもりがあったとも言えないが、関係者は米Huffpostに、『ダークナイト』の撮影を通してノーラン監督とヒースの間には絆が出来ていたと話しており、3部作の撮影時にヒースが存命であれば、彼は出演していたはずだと予想されている。
そしてなによりも、ファンがヒースの出演を望んでいた!
『ダークナイト ライジング』にジョーカーが登場していたら…
『バットマン ビギンズ』ではラーズ・アル・グールが、『ダークナイト』ではジョーカーが、『ダークナイト ライジング』ではベインがメインのヴィランだったが、ヒースが生きていたらどうなっていたのか。
そう考えたパキスタンを拠点とするアーティストが、1枚のイラストを制作。その完成度に、多くのファンが興奮している。
ベインが刑務所から犯罪者を逃亡させたシーンから着想を得て制作されたというイラストがこちら。ベインの行動によって、ジョーカーも刑務所から脱出し、バットマンとふたたび対峙。
ゴッサムシティを背景に、バットマン側にはコウモリが、ジョーカー側にはトランプが舞い、鋭い視線を交換する2人…!
『ダークナイト ライジング』は、ジョーカーなしでも傑作だった。しかし、ジョーカーが姿を見せ、ストーリーに絡んでいたら、また別の傑作が誕生していただろう。
(フロントロウ編集部)