クリステン・スチュワートがダイアナ元妃を演じる映画『スペンサー』
ダイアナ元皇太子妃の没後25年にあたる2022年、彼女が大きな決断をしたクリスマス休暇の様子を描く映画『スペンサー』が日本公開となる。
スペンサー伯爵家の令嬢として誕生し、両親が7歳で離婚、チャールズ皇太子と恋に落ち、20歳で結婚すると瞬く間に人気者となったダイアナ元皇太子妃は、世界中で「ダイアナ・フィーバー」を巻き起こし、2人の息子を育て、死の直前まで人道支援活動に心を注いだ「愛の人」。
36歳という短い生涯を駆け抜けた彼女の生き様は世界中の人々に希望と共感を与え、今なお愛され続けている。
映画『スペンサー』は、ダイアナ元皇太子妃がその後の人生を変える決断をしたといわれる1991年のクリスマス休暇を描き、本年度のヴェネツィア国際映画祭、トロント映画祭など名だたる映画祭で上映され、話題をさらった。アメリカ最大の映画評論サイトRotten Tomatoesでは84%の好意的評価を獲得している。
ダイアナ元皇太子妃を演じるのは、映画『トワイライト』シリーズや『チャーリーズ・エンジェル』のクリステン・スチュワート。キャリア史上最高と称された渾身の演技は、アカデミー賞最有力との呼び声も高い。
脇を固めるのは、ドラマ『風の勇士 ポルダーク』のジャック・ファーシング、映画『英国王のスピーチ』のティモシー・スポール、『シェイプ・オブ・ウォーター』のサリー・ホーキンス、『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』のショーン・ハリスら名優たち。
そして監督を務めるのは、『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』でジャクリーン・ケネディの知られざる姿を描き、主演のナタリー・ポートマンをアカデミー賞ノミネートに導いたパブロ・ラライン。鋭い洞察力と確かな手腕でダイアナ元皇太子妃の孤独と苦しみを静かに浮き彫りにする。
クリスマスツリーを背景にしたロイヤルファミリーの家族写真カットが解禁
英国王室の伝統的な習わしのひとつでもあるクリスマス。休暇中にはロンドンから北に160キロ離れたノーフォーク州にあるサンドリンガム・ハウスにロイヤルファミリーが全員集合し、家族団らんを楽しむのが恒例。
ダイアナ元皇太子妃がチャールズ皇太子との離別を決意したといわれる1991年のサンドリンガム・ハウスでの出来事を描いた本作でも、クリスマスの記念に家族写真を撮影するシーンが登場する。
一見すると、家族水入らずで過ごすクリスマスの幸せな様子が切り取られているようだが、ダイアナとチャールズの顔に笑顔はなく、2人の関係性に緊張感が見えるカットとなっている。この時すでにチャールズとカミラの関係について知っていたというダイアナだが、幸せの象徴であるクリスマスを、彼女は一体どんな思いで過ごしていたのか。
また映画では王室の華やかであると同時に厳かなクリスマスの様子も描かれており、一般家庭から皇族入りをしたダイアナには息苦しさを覚える驚くべき習慣の数々も明かされる。知られざるロイヤルファミリーのクリスマス休暇とは?ぜひ劇場でその事実を確かめて。
先日、ゴールデングローブ賞主演女優賞(ドラマ部門)にもノミネートを果たした本作の今後の情報にも期待。映画『スペンサー』は2022年に日本公開予定。(フロントロウ編集部)