女性スパイの活躍描く映画『355』
映画『355(スリー・ファイブ・ファイブ)』は、アメリカ、イギリス、ドイツ、コロンビア、中国から集まった5人の女性エージェントたちが、18世紀アメリカの独立戦争時代に実在した女性スパイのコードネームである“355”を名乗り、世界を壊滅させられるほど危険なテクノロジーを奪還するための極秘ミッションに挑むスパイアクション大作。
各国の諜報機関に属する彼女たちは本来ならばライバルなのだが、“敵の敵は味方”という名のもと一時休戦して、第三次世界大戦を阻止するために世界中を駆け巡る。
そんな本作で米CIAからのエージェントであるメイス役を務めているジェシカ・チャステインが、米トーク番組『エレンの部屋』で撮影秘話を明かした。
『355』での“痛そうな顔”は演技ではない
約7メートル(22フィート)の棚から飛び降りるシーンについて、「彼ら(スタッフ)はスタントマンにやらせるつもりでしたが、私は、いや、私がやらなきゃ!という感じでした」と語ったジェシカ。
映像では着地後に痛そうに顔をしかめているが、実はかなりの痛みがあったことを明かし、「あれは本当に痛かった。演技じゃありません!」とコメント。
女性たちのアクションの限界に挑む
“女性グループでガチのスパイアクション映画を作りたい”というジェシカの願いから制作が決まった『355』は、各国から集まった役者たちが本格的かつ一流のアクションシーンを見せている。
2012年に公開された映画『ゼロ・ダーク・サーティ』に出演した際に、スパイ活動に多くの女性が関わっていることを知ったというジェシカは、「男性のアンサンブルによるアクション映画はたくさん見てきましたが、女性が(スパイという役割に)向いていることを真剣に描く、女性のアンサンブルによる映画は見たことがありませんでした」と、NYコミコンのパネル“
Entertainment Weekly’sWomen Who Kick Ass”でコメント。
彼女は今まで語られてこなかった女性スパイたちの活躍を描く作品の制作にずっと熱意を燃やしていたそうで、ハリウッド映画でハニートラップとしてばかり描かれてきた女性スパイ像を根本的に変える作品をついに完成させたという。
期待の映画『355』は、2022年2月4日に日本公開予定。(フロントロウ編集部)