セレーナ・ゴメスが米New York Timesに自身が手がけるコスメブランド「レア・ビューティー(Rare Beauty)」の広告を掲載。けれど、目的は商品の宣伝ではなかった。(フロントロウ編集部)

セレーナ・ゴメスが「レア・ビューティー(Rare Beauty)」の広告を掲載

 シンガーや俳優として活躍しながら、コスメブランド「レア・ビューティー(Rare Beauty)」を立ち上げたり、メンタルヘルスのケアに特化した会社「ワンダーマインド(Wondermind)」を設立したりと、実業家としても活躍しているセレーナ・ゴメスが、米New York Timesにレア・ビューティーの全面広告を掲載した。

 広告といえば、自分たちの商品を宣伝することが主な目的だが、現地時間1月9日に発行された新聞にセレーナが掲載したのは、「レア・ビューティーの私のチームへのオープンレター」と題した公開書簡。

 セレーナは、2020年9月に立ち上げたレア・ビューティーをここまで一緒に大きくしてくれた仲間たちに宛てた公開書簡を次のように始めている。「このブランドをコミュニティでも愛される存在にしてくれた、皆さんの頑張りに感謝しています。皆さんがいなければ、何も成し遂げることができていなかったでしょう」。

 「レア・ビューティーにおける私の目標は、ビューティーにおける、自己受容や自分のユニークさを受け入れることについての会話を生み出すことでした。それは、ビューティーの世界において極めて必要とされていたものです。このブランドにおいて最も重要なのは、私たちは特定の見た目である必要はないと認識し、誰も特別で、他とは違う存在であり、それらは祝福すべきことであると認識することなのです」と公開書簡は続いている。

画像: ©️Rare Beauty/Instagram

©️Rare Beauty/Instagram

 セレーナは続けて、レア・ビューティーを通じて8つの団体に120万ドル(約1億3,200万円)を寄付するなど「影響を与えてくれたこと」や、「コミュニティを築いてくれたこと」、「職場においてメンタルヘルスを優先してくれたこと」、「誰もが居心地の良さを感じられるヴィーガンで(製造や開発の段階において動物実験を行なわない)クルエルティフリーな製品を作ってくれたこと」への感謝を述べた上で、公開書簡を次のように締めくくった。

 「この手紙をなぜNew York Timesに送ったのかと不思議に思うかもしれませんが、私は皆さんの功績に然るべき居場所を提供したかったのです......レア・ビューティーは1人の人間以上の存在です。メイクアップ以上の存在でさえあります。これは皆さんであり、私たちなのです。私たちはまだ新しいブランドなので、すべての目標を達成するまでには長い道のりがありますが、ここまで来れたことをこれ以上ないほどに誇りに思っています」。

 米New York Timesの全面広告を、製品の宣言ではなく、一緒に頑張っている従業員への感謝を示すために使ったセレーナ。メイクを楽しむ1人1人の消費者だけでなく、従業員の1人1人まで大切にするセレーナの姿勢が伝わるこの全面広告が、レア・ビューティーのブランド・アイデンティティをしっかりと示していた。(フロントロウ編集部)

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