アカデミー賞前哨戦!全米映画俳優組合賞のノミネートが発表
SAGアワードは、アメリカの映画俳優組合が開催する年に1度の映画の祭典。
アカデミー賞を選考するアカデミー会員とメンバーが重なっていることが多いため、アカデミー賞の前哨戦として重要視されている。映画俳優組合が主催していることもあり、本アワードでは、キャストがメインに選考される。
このたび2022年2月27日に開催予定の授賞式に先立って、今年のノミネート作品が発表となった。
最多5部門でのノミネートとなった作品は、ドラマ『テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく』と『サクセッション』。また、映画『パワー・オブ・ザ・ドッグ』は3部門にノミネート。
俳優賞の候補は、ウィル・スミス(『ドリームプラン』)、レディー・ガガ(『ハウス・オブ・グッチ』)、オリビア・コールマン(『ロスト・ドーター』)、ジェレミー・ストロング(『サクセッション』)、ジェニファー・アニストン(『ザ・モーニングショー』)と、多くのエンタメファンの予想通りの結果に。
意外だったのは、映画『スペンサー』でダイアナ妃を演じ切ったことで高評価を得ていたクリステン・スチュワートがノミネートしなかったこと。
スタジオとしては、米HBOや米HBO Maxを擁する米ワーナー・メディアが最多18ノミネート。それに続き、Netflixは17、Huluとディズニープラスは13ノミネートとなった。
また、接待や人種差別の問題でボイコットされていたゴールデン・グローブ賞とは対照的に、SAGアワードのノミネーション発表後は、映画会社や俳優たちが例年通りノミネーションに反応し、喜びのコメントをSNSなどで発信している。
Benedict Cumberbatch is “unforgettable and astounding” in #ThePowerOfTheDog, and the Screen Actors Guild agrees!
— The Power of the Dog (@TPOTD) January 12, 2022
He’s been nominated for Outstanding Performance by a Male Actor in a Leading Role at the 2022 SAG Awards. � pic.twitter.com/kddKIPjGja
そんなSAGアワードのノミネートをご紹介。
第28回SAGアワード(全米映画俳優組合賞)のノミネートリスト
映画部門
キャスト賞
『ベルファスト(Belfast)』(フォーカス・フィーチャーズ)
『Coda コーダ あいのうた』(アップルオリジナルフィルム)
『ドント・ルック・アップ』(Netflix)
『ハウス・オブ・グッチ』(MGM /ユナイテッド・アーティスツ)
『ドリームプラン』(ワーナー・ブラザース)
主演男優賞
ハビエル・バルデム(『愛すべき夫妻の秘密』)
ベネディクト・カンバーバッチ(『パワー・オブ・ザ・ドッグ』)
アンドリュー・ガーフィールド(『Tick, tick... BOOM! : チック、チック…ブーン!』)
ウィル・スミス(『ドリームプラン』)
デンゼル・ワシントン(『The Tragedy of Macbeth』)
主演女優賞
ジェシカ・チャステイン(『タミー・フェイの瞳』)
オリビア・コールマン(『ロスト・ドーター』)
レディー・ガガ(『ハウス・オブ・グッチ』)
ジェニファーハドソン(『リスペクト』)
ニコール・キッドマン(『愛すべき夫妻の秘密』)
助演男優賞
ベン・アフレック (『TheTenderBar』)
ブラッドリー・クーパー(『リコリス・ピザ(Licorice Pizza)』)
トロイ・コッツァー(『Codaコーダ あいのうた』)
ジャレッド・レト(『ハウス・オブ・グッチ』)
コディ・スミット=マクフィー(『パワー・オブ・ザ・ドッグ』)
助演女優賞
カトリーナ・バルフ(『ベルファスト(Belfast)』)
ケイト・ブランシェット(『ナイトメア・アリー』)
アリアナ・デボーズ(『ウエスト・サイド・ストーリー』)
キルスティン・ダンスト(『パワー・オブ・ザ・ドッグ』)
ルース・ネッガ(『PASSING-白い黒人-』)
スタント・アンサンブル賞
『ブラックウィドウ』
『DUNE/デューン 砂の惑星』
『マトリックス レザレクションズ』
『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』
『シャン・チー/テン・リングスの伝説』
テレビ部門
男優賞(テレビ映画・リミテッドシリーズ部門)
マレー・バートレット(『ホワイト・ロータス / 諸事情だらけのリゾートホテル』)
オスカー・アイザック(『ある結婚の風景』)
マイケル・キートン(『DOPESICKアメリカを蝕むオピオイド危機』)
ユアン・マクレガー(『HALSTON/ホルストン』)
エヴァン・ピーターズ(『メア・オブ・イーストタウン / ある殺人事件の真実』)
女優賞(テレビ映画・リミテッドシリーズ部門)
ジェニファー・クーリッジ(『ホワイト・ロータス / 諸事情だらけのリゾートホテル』)
シンシア・エリヴォ(『ジーニアス:アレサ』)
マーガレット・クアリー(『メイドの手帖』)
ジーン・スマート(『メア・オブ・イーストタウン / ある殺人事件の真実』)
ケイト・ウィンスレット(『メア・オブ・イーストタウン / ある殺人事件の真実』)
アンサンブル賞 (ドラマ部門)
『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』(Hulu)
『ザ・モーニングショー』(Apple TV Plus)
『イカゲーム』(Netflix)
『サクセッション』(HBO)
『イエローストーン』(パラマウント・ネットワーク)
男優賞 (ドラマ部門)
ブライアン・コックス(『サクセッション』)
ビリー・クラダップ(『ザ・モーニングショー』)
キーラン・カルキン(『サクセッション』)
イ・ジョンジェ(『イカゲーム』)
ジェレミー・ストロング(『サクセッション』)
女優賞 (ドラマ部門)
ジェニファー・アニストン(『ザ・モーニングショー』)
チョン・ホヨン(『イカゲーム』)
エリザベス・モス(『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』』)
サラ・スヌーク(『サクセッション』)
リース・ウィザースプーン(『ザ・モーニングショー』)
アンサンブル賞 (コメディ部門)
『THE GREAT 〜エカチェリーナの時々真実の物語〜』(Hulu)
『Hacks』(HBO Max)
『コミンスキー・メソッド』(Netflix)
『マーダーズ・イン・ビルディング』(Hulu)
『テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく』(Apple TV+)
男優賞 (コメディ部門)
マイケル・ダグラス(『コミンスキー・メソッド』)
ブレット・ゴールドスタイン(『テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく』)
スティーブ・マーティン(『マーダーズ・イン・ビルディング』)
マーティン・ショート(『マーダーズ・イン・ビルディング』)
ジェイソン・サダイキス(『テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく』)
女優賞 (コメディ部門)
エル・ファニング(『THEGREAT 〜エカチェリーナの時々真実の物語〜』)
サンドラ・オー(『ザ・チェア 〜私は学科長〜』)
ジーン・スマート(『Hacks』)
ジュノー・テンプル(『テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく』)
ハンナ・ワディンガム(『テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく』)
スタント・アンサンブル賞 (テレビ部門)
『コブラ会』
『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』
『ロキ』
『メア・オブ・イーストタウン / ある殺人事件の真実』
『イカゲーム』
(フロントロウ編集部)