世界最強の姉妹の驚きの実話! 最高のフィールグッド映画『ドリームプラン』
2022年2月23日に日本公開の映画『ドリームプラン』は、世界最強のテニスプレーヤーであるビーナス&セリーナ・ウィリアムズ姉妹を、独学で作り上げた“計画書”をもとにチャンピオンにまで育て上げた父リチャード・ウィリアムズの驚きの実話をウィル・スミス主演で映画化した作品。第79回ゴールデングローブ賞で主演男優賞を受賞した本作は、第94回アカデミー賞でも作品賞、主演男優賞、助演女優賞、脚本賞、編集賞、歌曲賞の6部門にノミネートを果たしている。
80~90年代のアメリカ社会と黒人カルチャーを再現しながら、破天荒な父リチャードの常識破りながらも愛とエンパワーにあふれた子育てが見られる本作は、観た者に勇気や希望を与える最高のフィールグッド映画であり、大物司会者のオプラ・ウィンフリーも「黒人の家族を描いた作品でこの映画ほど学びと高揚感を得られたものはない」と自身の番組『The Oprah Conversation』で大絶賛。
そしてウィルが米EWに明かしたところによると、ビヨンセは試写を観たあとにサントラに参加したいと言ってエンディングテーマとして新曲「ビー・アライヴ」を制作! ビヨンセが自身の出演していない映画に新曲を書き下ろすことは非常に珍しいことなので、それだけ本作のストーリーとメッセージに共鳴したということのよう。
そんなビヨンセは「ビー・アライヴ」で、第94回 アカデミー賞歌曲賞にもノミネート。ビヨンセはこれまでに、映画『ライオン・キング』、『オースティン・パワーズ ゴールドメンバー』、『ファイティング・テンプテーションズ』、『ドリームガールズ』などの挿入歌を歌ってきたが、アカデミー賞にノミネートされるのはキャリア初。音楽界の頂点に立つクイーンが、“アカデミー賞受賞者”という肩書をついに手に収めるのかにも注目が集まっている。
ビヨンセが「ビー・アライヴ」で歌うのは、人生の物語
映画『ドリームプラン』のエンディングでビヨンセが歌う「ビー・アライヴ」は、「黒人だってことは変えられない/だからこそ私は堂々と顔を上げているの」とブラックパワーを叫びながら、「成功するのは簡単ではない」白人中心の社会で、家族と共に「生き残るために」闘ってきたからこそ、成功した今「生きている(ビー・アライヴ)って本当に素敵」だと感じていると、ウィリアムズ姉妹のサクセスストーリーと誇りを歌った曲。
「ビー・アライヴ」歌詞抜粋
打ちのめそうとしたって無理
これは努力の賜物なの
戦ってきたのは生き残るため
勝利したら誇りを持てるから
私たちがどんなに涙を流したか知ってる?
どれだけ戦わざるを得なかったか
白人のスポーツとされるテニスで世界王者にのぼりつめたウィリアムズ姉妹の人生をそのまま歌にした「ビー・アライヴ」の歌詞は、ビヨンセの人生とも深くリンクしている。というのも、ウィリアムズ姉妹とビヨンセには共通点が多いから!
テニス界の女王であるウィリアムズ姉妹と音楽界の女王であるビヨンセは、同じ世代に育ったことに加え、幼い頃から大きな夢を目指してスキルを磨き、両親がキャリアにおいて重要な役割を果たし、妹や親友などと切磋琢磨して、黒人として、女性として数多くの“史上初”を生み出し、次世代のために道を切り開いたロールモデル。
セリーナも、「この曲をやれるのはビヨンセ以外にはいませんでした。なぜなら、私たちは似たような人生を歩んできたからです」とその類似点について米トーク番組『ジミー・キンメル・ライヴ』で触れ、「彼女にとっても、自分の(メッセージ)だったのです」と、「ビー・アライヴ」はビヨンセのストーリーでもあることを強調した。
じつは姉妹やウィル・スミスとは旧友!
ビヨンセとウィリアムズ姉妹は20代の頃から交流があり、過去には、セリーナがデスティニーズ・チャイルドのステージに飛び入り参加したことも。その後も、ビヨンセの2016年の楽曲「ソーリー」のミュージックビデオにセリーナが登場したり、セリーナの試合にビヨンセが足を運んだり、お互いのキャリアを応援。セリーナがビヨンセの誕生日パーティーに参加し、ビヨンセがセリーナの結婚式に参列しと、プライベートでも交流する姿がたびたび目撃されている。
一方でビヨンセとウィルも、約20年も前からお互いを知っている。ビヨンセは2003年にはウィルの主演映画『バッドボーイズ2バッド』に楽曲提供しているほか、ウィルはビヨンセの夫ジェイ・Zとプライベートで仲が良いことでも知られている。
それぞれの業界で頂点を極めて、次世代のための扉を開いた3人が、ついに映画『ドリームプラン』で競演。映画『ドリームプラン』は2022年2月23日(祝・水)公開。ビヨンセによるエンディングテーマ「ビー・アライヴ」は発売中。
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(フロントロウ編集部)