Y2Kトレンドの「クリンプヘア」がリバイバル
ここ最近、日本でも徐々に注目を集めているのが「Y2K」という単語。Y2Kとは、「Year 2 Thoousand」の略語であり、2000年代のファッションやカルチャーのことを指す言葉で、今トレンドの最前線にあるといっても過言ではないキーワード。
とくに海外では、2000年代前後に生まれたZ世代が、Y2Kファッションやヘアメイクの一周回った新しさに夢中になっていて、さまざまなアイテムやスタイルがトレンドに返り咲いている。
そんななか、SNSを中心に話題を呼んでいるのが、1990年代末から2000年代にかけてトレンド入りしたヘスタイル「クリンプヘア」。
ワッフルアイロンなどでつくる超マイクロなウェーブヘアであるクリンプヘアは、80年代にはじめてトレンド入りし、さらに20年ほど経った頃にブリトニー・スピアーズやクリスティーナ・アギレラなどのポップスターが取り入れて大ヒット。そこから20年が経った現代で、再び本格的にトレンドとして復活を遂げた。
そんなクリンプヘアのトレンドは、ヘアのプロも注目。シンガーのダヴ・キャメロンやドラマ『エミリー、パリへ行く』のアシュリー・パークなど多くのセレブに指名されるヘアスタイリストのクレイトン・ホーキンスは、米Purewowのインタビューの中で、2022年の注目ヘアトレンドとしてクリンプヘアを挙げている。
セレブはいつものヘアに「クリンプヘア」をちょい足し
クリンプヘアがリバイバルしたのは、Y2Kが注目されているからだけでなく、Z世代から人気を集めるセレブやファッショニスタが取り入れたことも大きな理由のひとつ。そしてセレブたちの最近のクリンプヘアに共通しているのが、髪全体ではなく、部分的にクリンプヘアにしていること。
2000年代などにクリンプヘアがトレンドになったときには、髪全体で細かいウェーブをつくり、ボリューミーなシルエットにすることが多かったけれど、ここ最近セレブが取り入れているクリンプヘアは、定番のヘアスタイルにクリンプヘアをちょい足しするスタイル。ストレートヘアにあえてクリンプヘアをミックスするなど、クリンプヘアでアクセントを効かせるのがセレブの間で人気。
トレンドセッターとしても注目されるZ世代セレブのオリヴィア・ロドリゴは、ストレートヘアとクリンプヘアをミックスしたスタイルを披露。さらにトップTikTokerであるアディソン・レイも、ゆるめのウェーブヘアと細かいクリンプヘアを組み合わせた、ちょい足しクリンプヘアを取り入れている。
インスタグラムのフォロワー数が140万人を超える人気インフルエンサーであり、セレブにも人気のスマホケースブランドWildflower Casesを手掛けるデヴォン・リー・カールソンは、ポニーテールにクリンプヘアをちょい足し。顔周りの前髪部分だけに、クリンプアレンジを取り入れて、ゴールドのヘアクリップで飾ったアレンジに。
挑戦するなら髪の保護を最優先して
今大注目のクリンプヘアだけれど、クリンパーやワッフルアイロンと呼ばれるアイロンタイプのツールでつくるなら、気をつけるべきは髪の保護。
ヘアスタイリストのアダム・リードは、「クリンプヘアをつくるツールは、髪を大幅に傷めやすいので、熱から髪を保護することを最優先してください」と英Stylistでアドバイス。ヒートプロテクト効果のあるスタイリング剤を事前に使用し、さらにケアしながらスタイリングをキープできるムースやスプレーで仕上げるよう勧めた。
海外でトレンド入りするクリンプヘア。セレブも取り入れるちょい足しアレンジなど、自由に遊べるヘアスタイルなので、ぜひチェックしてみて。(フロントロウ編集部)