海外で支持されるクリーンフレグランスブランド「The 7 Virtues」
近年よく耳にするクリーンビューティは、コスメやスキンケア製品だけでなく、ネイル製品からヘアケア製品、フレグランスまでさまざまなアイテムが登場している。そんななか海外で話題を呼んでいるのが、徹底的にクリーンであることにこだわったフレグランスブランドのThe 7 Virtues(ザ・セブンヴァーチューズ)。
The 7 Virtuesは、ボタニカルなフローラル系の香りを中心に、さわやかな香りからバニラやサンダルウッドなどの濃厚な香りまで幅広い香りを手掛けるブランド。2010年にカナダ発の小さなフレグランスブランドとして誕生したThe 7 Virtuesは、数年前から海外の大人気コスメ専門店のセフォラ(Sephora)での取り扱いがスタートしたことをきっかけに一気に知名度が上昇。海外ではクリーンフレグランスブランドのパイオニアとして知られ、昨年2021年だけでも米Byrdieや米Popsugarなど複数のメディアのクリーンビューティアワードを受賞している。
そんなThe 7 Virtuesがほかのフレグランスブランドと大きく異なるのが、世界の平和を願うブランド理念。「Peace Perfume(平和の香水)」と呼ばれることもあるThe 7 Virtuesの香水は、戦争のない平和な世界を目指すことをモットーにつくられている。
紛争地域から原料をフェアトレード
The 7 Virtuesが製品をつくるうえでもっとも大切にしているのが、紛争や災害によって甚大なダメージを受けた地域の農家を支援すること。ブランドの創設者であり、人権活動家でもあるバーバラ・ステグマン氏は、アフガニスタンの女性や少女が、紛争や麻薬のためのアヘン栽培を余儀なくされている現状に直面したことをきっかけにThe 7 Virtuesを設立。紛争地域や紛争からの復興を目指す地域に住む農家の人々がより平和な生活を送れるようサポートしている。
ブランドの最初のアイテムでは、アフガニスタン産の原料を使った香水を発売し、公正な価格と取引で原料を調達。多くのアフガニスタン農家に安全なビジネスの機会を提供した。さらにその後はアフガニスタンだけでなく、ハイチやルワンダ、インド、マダガスカルなどの紛争や自然災害が起こった地域の農家ともフェアトレードを開始。これらの地域との取引は危険が伴うことも多いものの、現地のNGOや政府機関、慈善団体などと提携して、安全に取り引きが行なえるよう最善を尽くしているという。
10年以上も前から徹底しているクリーンな製法
The 7 Virtuesは、紛争地域を支援しているだけでなく、環境や動物の保護に取り組むためのクリーンな製法を2010年のブランド設立当初から徹底。
同ブランドの香水は、サトウキビ由来のアルコールを使用するなど植物性の原料にこだわり、人体に害を及ぼす可能性のある化学物質を徹底的に排除。本社のビルも100%再生可能エネルギーを使用している。
さらに動物実験を行なわず、国際的に知名度の高い2つのクルエルティフリー認証である「Leaping Bunny」と「PETA」も取得している。
海外で注目を集めるThe 7 Virtuesの香水は、セフォラ(Sephora)の公式サイトで日本からでも購入できる。(フロントロウ編集部)