『ザ・バットマン』主演のロバート・パティンソンが、ブルース・ウェインの性格について分析した。(フロントロウ編集部)

苦悩するブルース・ウェインを描く『ザ・バットマン』

 マット・リーヴス監督がメガホンを取った映画『THE BATMAN-ザ・バットマン-』は、DCユニバースに属さない単独映画として注目を集めている。

 バットマン映画でありながら、監督は本作のことを「ほぼホラー映画であり、スリラー映画であり、アクション映画ですが、それに加えて、その芯の部分は探偵物語なんです」と説明しており、フィルム・ノワール調のバットマン作品として異色を放っている。

 ブルース・ウェインが初めて犯罪に立ち向かってから2年という時期を描く本作では、制作陣が、DCEUでバットマンを演じたベン・アフレックよりも若い俳優を求めたこともあり、ロバート・パティンソンが主役に起用された。

画像: 苦悩するブルース・ウェインを描く『ザ・バットマン』

ロバート・パティンソンの考え

 そんなロバートは、仏Premiereのインタビューのなかで、本作のブルース・ウェインは「どん底のなかで生きていると言える」と話す。

 予告編からも分かるとおり、本作の雰囲気はかなり暗く、ヒーローとしてのバットマンというより、心にトラウマを抱えるブルースというキャラクターの苦悩が色濃く描かれると感じられる。そんな作品で主演を務めるロバートもまた、バットマンのことをただのヒーローだとは捉えていないよう。人間としてのバットマンを、こう分析した。

画像: ロバート・パティンソンの考え

 「バットマンにはルールがあります。彼は人を殺してはいけない。これは2通りの解釈ができます。彼は適切な罰を与えたいだけだということ。もしくは、人を殺したいが、自制心がそれを阻んでいるということ。私は最初のファイティングシーンのリハーサルから、そう想像していたのですが、こっちのほうが面白いと思ったんです。つまり、彼の中の何かは、ただ相手の喉を切り裂きたいのだと!

 彼は夜になれば犯罪者を追いかけているのだから、そのなかにある喜びを感じずにいるのは不可能だと、自分自身に説明しました。彼は苦しんでいますが、欲望には負けてしまうのです。そして相手を叩きのめすことで彼の頭は冴え、落ち着き、満足した状態に近づく。最初の戦いで彼は、目の前にいる奴らは全員母親を殺した奴だと思いこむことに成功したと思っています(笑)。それによって彼はすべての怒りを発散することができるのでしょう」

 バットマンが犯罪者と戦う理由は何なのか。その点について、ロバートはバットマンを演じるなかで感じることがあったよう。

 彼が演じるブルース・ウェイン、そしてバットマンを取り巻くキャットウーマンやリドラー、ペンギン、アルフレッドの共演に期待。『THE BATMAN-ザ・バットマン-』は2022年3月11日に劇場公開。

(フロントロウ編集部)

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