毎日の生活がちょっとだけサステナブルになるスマホのアプリが今増加中。ゲーム感覚で楽しめて続けやすい、日本でも使える注目アプリを5つご紹介。(フロントロウ編集部)

SDGsなスマホアプリに注目

 限りある地球の資源や美しさを守るため、環境に配慮したサービスが続々と登場するなか、日本でもここ最近急激に増えているのが、サステナブルなアクションをゲーム感覚で取り入れられるアプリ。

画像: SDGsなスマホアプリに注目

 サステナブルなアプリは、日々の生活に欠かせない買い物や飲食、移動などの際に活用できて、楽しみながら少しずつエコフレンドリーな生活に近づけられるサービス。さらにアクションを積み重ねることでポイントが貯まったり、値引きになったりとお得感を味わえるものも多数登場している。

 今日からスマホに入れて持ち歩きたい、日本でダウンロードできる注目のサステナブルアプリを5つご紹介。

マイバッグを使うたびレベルがアップ「loopach」

 レジ袋の有料化がスタートして以降、当たり前になりつつあるマイバックを使うというアクションをゲームのように取り入れられるのが、昨年6月にリリースされた「Loopach(ルーパック)」というアプリ。

画像1: マイバッグを使うたびレベルがアップ「loopach」

 「Loopach」はICタグ付きの専用エコバッグを購入し、それを加盟店で使用する際にリーダーを使ってスキャンすることでインセンティブが加算。アクションを積んで貯まったインセンティブは、自分が選んだ非営利団体などに寄付・投資できて、社会を通じて自分に還元される。さらに今後は、アクション回数に応じてレベルがアップするなどの機能も実装される予定。

画像2: マイバッグを使うたびレベルがアップ「loopach」
画像3: マイバッグを使うたびレベルがアップ「loopach」

 じつは「Loopach」はレジ袋の削減ではなく、企業のつくりすぎによるエコバッグの無駄をなくすことを目標に掲げているサービス。1つのエコバッグの環境負荷(生産・使用・廃棄まで)の可能性は、使い捨てレジ袋に換算すると何百、何千個分という調査データがあることに着目し、同じエコバッグを長く使うために誕生。しかも「Loopach」の専用エコバッグは高い耐久性を実現しながら、生分解性素材を最大限生かした素材を採用し染色は一切行なっていない。

 現在はアクションを貯められる加盟店の数は多くないものの、今後より多くの店舗で使用できるようになる見込みだそう。

エコな移動でマイルが貯まる「miles」

 メディアやSNSですでに話題沸騰中なのが、「miles(マイルズ)」というアプリ。「miles」は、移動することでマイルが貯まっていく米シリコンバレー発のアプリで、より環境にやさしい移動手段を選ぶことで、多くのマイルがゲットできる。

画像1: エコな移動でマイルが貯まる「miles」

 アプリをインストールして位置情報の取得を「常に許可」に設定するだけで、アプリを随時起動しなくても日々の移動が記録され、移動距離に応じて自動的にマイルが貯まる仕組み。移動手段のマイルの倍率は、車が1倍で自転車が5倍、徒歩やランニングは10倍となっている。

画像2: エコな移動でマイルが貯まる「miles」

 貯まったマイルを使う方法は複数あり、ブランドパートナーのお得な特典やギフトカードなどに交換できるほか、商品やサービスなどを獲得できる抽選への参加や社会貢献活動の一環として寄付を行なうこともできる。

 ちなみに「miles」は、昨年10月に日本でのサービスがスタートしてから4週間で100万ダウンロードを突破するなど多くの人が使い始めている。昨年末よりシステム改修のため、一時的に新規ユーザー登録が停止されていたものの、記事執筆時点では受付数の上限を設けながら登録が再開されている。

マイボトルで給水できる場所が探せる「mymizu」

 ペットボトルの消費を削減することも、日々取り入れられるサステナブルなアクションのひとつ。そんなペットボトル削減をサポートしてくれるアプリが、マイボトルを持参すれば無料で給水できるスポットが探せる「mymizu(マイミズ)」。

画像1: マイボトルで給水できる場所が探せる「mymizu」

 2019年に日本でローンチした「mymizu」は、カフェや公共施設などの無料で給水できる”mymizuスポット”を簡単に見つけられるアプリで、世界中の約20万箇所が登録。外出中どこにいても気軽に水を補給できて、環境にも財布にも優しいプラットフォームとなっている。

画像2: マイボトルで給水できる場所が探せる「mymizu」

 そして「mymizu」で給水したことを記録すれば、削減できたペットボトルの本数とCO2の排出量、節約できた金額のトラッキングも可能。給水場所を探すという宝探しやスタンプラリーのような楽しさはもちろん、実績がトラッキングできることで達成感も得られる。

 さらに「mymizu」を使えば、隠れ家的カフェからオープンなレストランまでその時のシチュエーションや気分に合ったお店を手軽に探せるため、給水場所を探しながら今まで知らなかったお店に出会うこともできる。

食品ロスを救ってヒーローになれる「TABETE」

 近年問題視されている食品廃棄や食品ロスの解消に一役買えるのが、「TABETE(タベテ)」というアプリ。「TABETE」は、売り切れず廃棄になってしまいそうな食品をレスキューできるフードシェアリングサービス。

画像1: 食品ロスを救ってヒーローになれる「TABETE」

 飲食店や小売店は、廃棄の危機にある食品を1品から出品可能となっていて、ユーザーはマップ機能やフィルター検索を使って食品を探し、出品された食品をアプリで閲覧できる。アプリを通してクレジットカード決済を行ない、指定の時間にお店に取りに行くことでレスキューが完了する。

画像2: 食品ロスを救ってヒーローになれる「TABETE」
画像3: 食品ロスを救ってヒーローになれる「TABETE」

 「TABETE」で購入するときの価格はレスキュー価格と呼ばれ、通常よりもお得な価格で購入できることも多いので、まだまだ食べられるのに廃棄されそうな食品を救えるだけでなく、ユーザーもお得に食事が楽しめる。加盟店は日本全国で急激に増加中で、最近ではドトールコーヒーが運営する「エクセルシオール カフェ」等の99店舗なども導入を開始していて、1,700店舗以上が掲載中。

 さらに「TABETE」では、これまでのレスキュー記録が可視化できるようになっていて、回数だけでなくグラム数、さらにはCO2排出の削減量まで見ることが可能。レスキューを重ねるごとにヒーローレベルがアップする機能も搭載されているので、楽しみながら食品ロスを救うことができる。ちなみに「TABETE」を通じて削減された食品ロスは、累計70万トンを超えているとのこと。

楽しくプラスチックが削減できる「my little plastic footprint」

 海外で人気なのが、日常生活で使うプラスチックの量を把握して削減を目指せるアプリ「my little plastic footprint(マイ・リトル・プラスチック・フットプリント)」。

 「my little plastic footprint」は、ダイエットアプリのような使い方ができるサステナブルなアプリ。同アプリでは最初にいくつかの質問に回答すると、「PMI(Plastic Mass Index)」という数値が表示される。PMIは、身長からみた体重の程度を示す体格指数を表す「BMI」からインスパイアされた言葉で、プラスチック汚染への貢献度を計算するための尺度。アプリを参考にしながらPMIを減らすことで、プラスチック汚染への影響を減らすことができる。

 このアプリは、自分でプラスチックを削減できそうなアイテムを選んでTo do listに追加できるのもゲーム感覚で楽しめる理由のひとつで、実際に削減できるとミッションがコンプリートに。このステップを繰り返していくうちに、PMIを減らせるという仕組みになっている。

 ちなみに「my little plastic footprint」は、残念ながら日本語は非対応。ただしダウンロードは可能となっていて、使用される英語も簡単なものが多いうえに、イラストなどもついているので、英語がわからなくても比較的使いやすい。

 日本で使用できるサステナブルなスマホアプリ。楽しみながらエコ活ができるので、ぜひチェックしてみて。(フロントロウ編集部)

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