スタバの店員が気づいた“変化”
アメリカで働くスターバックスの店員によると、ここ最近、モバイルオーダーで「自分の名前」をある言葉に変更する利用者が増えているという。
あるスターバックス従業員が米掲示板サイトRedditに投稿した1枚の写真には、ドリンクのカップが写っており、その名前は…?
「Union Strong(ユニオン・ストロング)」
これが本名である可能性もあるが、従業員によると、先週1週間だけでこの名前の人物から数回注文があったそうで、そのことや現在のスターバックスの状況を考えると、これは意図して選ばれた言葉である可能性が高い。
“組合”という意味のユニオンに、“強い”という意味のストロングを合わせているということは、これはおそらく、労働組合の結成の勢いが出ているスターバックス従業員たちへの応援メッセージ!
全米のスタバで労働組合結成の流れ
アメリカのスターバックスでは、2021年12月にニューヨーク州バッファローにあるエルムウッド・ビレッジ店で労働組合結成が決定。スターバックスにおける労働組合結成はこれが全米初のこと。そして、これをきっかけに全米各地のスターバックス店舗で労働組合結成のための活動が盛り上がっている。
労働者の権利を守ることに繋がる労働組合結成をめぐっては、スターバックス本部が現場で働く従業員に賛同しないよう圧力をかけていると米NY TimesやWokers Unitedなどが指摘してきたが、利用者のなかには、労働組合結成のために動く従業員たちを応援したいと感じる人は多いよう。
この投稿のコメント欄には、「“ゴー、ユニオン”という人から注文を受けた」「“ユニオンにイエス”という人がいた」と、少しずつ違った言い方で、励ましのメッセージを受けているという経験談が寄せられていた。
また、ある一部の人たちから笑いも起こっていた。それは、歴史好きの人々。1861年から65年にかけてアメリカで起こった南北戦争では、北軍のことをユニオン軍とも呼んだため、「歴史専攻だった私は、最初これが南北戦争の話だと思った」「歴史専攻は超笑ってる」といった反応もあった。
(フロントロウ編集部)