現在行なわれている北京オリンピックで、圧倒的な強さを見せるロシア・オリンピック委員会(ROC)のカミラ・ワリエワのドーピング問題に、陸上選手のシャカリ・リチャードソンが疑問を呈した。(フロントロウ編集部)

北京五輪カミラ出場に各方面から疑問の声

 北京オリンピック開催前に行なわれたドーピング検査で、禁止薬物のトリメタジジンが検出されたことで話題になっている、ロシア・オリンピック委員会(ROC)のカミラ・ワリエワ。12月に陽性判定が出たものの、まだカミラが15歳ということで、世界反ドーピング機関(WADA)が規定した16歳未満の要保護者に当たることなどから、15日に開催されるフィギュア女子シングルに出場することが認められた。

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 そんなカミラのドーピング問題は、世界中で物議をかもしている。その中でも、東京オリンピックに出場予定だったものの、大麻の陽性反応で出場資格が剥奪された陸上選手のシャカリ・リチャードソンの主張が話題に。

 シャカリは2021年6月に開催された東京オリンピックの代表選考会で出場権を獲得するも、薬物検査で大麻を使用していたことが発覚。そのためシャカリは1ヵ月の資格停止処分を受け、東京オリンピックに出場することが出来なかった。のちに、米NBCの番組『Today』で選考会の1週間ほど前に母親を亡くし、その悲しみを乗り越えるために大麻を使用したことを明かしていた。

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 この件に関しては、オレゴン州にて法で許されている範囲で大麻を使用したシャカリを擁護する声と、判断を当然とする声で米世論は二分された。ただ今回シャカリが疑問視しているのは、大麻使用の良し悪しよりも、陽性反応が出た自身とカミラの対応の違いのよう。

 今回カミラとシャカリは、それぞれオリンピックの数ヵ月前にドーピング検査に引っかかるという、同じような状況。しかし、シャカリはなぜ自分はオリンピックに出場できず、カミラは出場することができるのかという疑問を抱いたようで、自身のインスタグラムにカミラのニュースをアップし「母を失ったことは走れる理由にならなかった、なぜ彼女を許したのでしょう」や「全ては皮膚の色」とコメント。

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 さらにシャカリは「彼女と私の状況の違いについて、明確な答えをもらえますか?母が亡くなって走れなくなり、しかも3位以内が有力視されていた。私が思うに、唯一の違いは、私が黒人の若い女性であるということです」とツイートし、自分が黒人で、カミラが白人であることが関係しているのではないかと疑った。このシャカリのコメントは早くもSNS で物議を呼んでおり、「Sha'Carri Richardson」というワードがツイッターのトレンドに入っている。

カミラの北京オリンピック出場にはメダリストからも疑問の声

 カミラがオリンピックに出場できることに疑問を抱いているのは、シャカリだけではない。今回カミラが北京オリンピックの出場権を得られたことだけでなく、フィギュア女子シングルでカミラが3位以内に入るとメダルの授与式が行なわれないことを疑問視する人も続出し、過去のフィギュアスケートのメダリストらが声をあげた。

 (※)どの競技もメダル授与式が行なわれるが、今回カミラが3位以内に入ったらそういったセレモニーを一切しないと国際オリンピック委員会(IOC)が2月14日に発表。大会期間中にフィギュア団体のメダル授与式が行なわれないのも、この問題が原因。

キム・ヨナ

 「ドーピングに違反した選手は、試合に出場することができない。この原則は例外なく守られなければならない。すべての選手の努力と夢は、等しく大切です」

アダム・リッポン

 「この状況全体が悲しいことです。この少女はまだ15歳です。未成年です。周りの大人は完全に彼女を裏切っています。彼らは彼女をこのようなひどい状況に追い込んだのだから、罰せられるべきです」「陽性反応は陽性反応です。今検査で陰性でも、身体強化薬の存在を否定することにはならない。とても恥ずかしい話です。こうなる必要はなかったんです。彼女は子供です」

タラ・リピンスキー

 「この決定には強く反対です。結局のところ、陽性反応が出たのだから、彼女が競技に出ることを許されるべきではないことは、私の心の中に疑問の余地はありません。年齢や検査・結果のタイミングに関係なく。このことは、私たちのスポーツに永久的な傷を残すことになると思います」「もう一つ思ったことがあります。前にも言いましたが、彼女はまだ15歳です。そのことをどうか心に留めておいてほしい。若い人にとって、これは大変なことなんです。非がある大人が誰であれ、責任を取らされることを望みます。胸が張り裂けそうです」

(フロントロウ編集部)

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