ナチュラグラッセやチャントアチャームなどの美容ブランドを展開するネイチャーズウェイが、自社回収した使用済み化粧品容器キャップの水平リサイクル「Cap to Cap(キャップトゥキャップ)」に成功。ナチュラグラッセの2022年4月限定品に採用される。(フロントロウ編集部)

ネイチャーズウェイの水平リサイクル「Cap to Cap」

 ネイチャーズウェイは1974年の創業以来、肌へのやさしさを追求し、自然素材にこだわった化粧品を提供し続けている企業。環境問題にもいち早く取り組み、「ネイチャーズウェイサステナブル基金」を設立し、売上の一部を環境保護活動や社会貢献活動に役立てている。

画像1: ネイチャーズウェイの水平リサイクル「Cap to Cap」

 そんなネイチャーズウェイは2019年12月より、「捨てるという概念を捨てよう」をスローガンにリサイクル事業をグローバル展開しているテラサイクル社とパートナーシップを結び、使用済み容器の自社回収を行なっている。そしてさらなる革新的な試みとして実現したのが、集めた使用済み容器を原料にして再び元の容器に成型し、製品として販売する水平リサイクル。

 水平リサイクルとは、使用済みの製品を一度資源にした後、また同じ製品として製造するリサイクルの形で、理想的な循環方法だと注目を集めている。

 既に浸透しているペットボトルでの水平リサイクル「Bottle to Bottle(ボトルトゥボトル)」にあやかり、「Cap to Cap(キャップトゥキャップ)」と名付けられた今回の取り組みは、株式会社ネイチャーズウェイ、テラサイクルジャパン合同会社、協和資材株式会社、株式会社グラセルの4社協業で2020年から開発を進めてきたもの。

 複合素材のプラスチック容器はペットボトルのような単一素材に比べるとリサイクルの難易度が高いため、本体容器よりもリサイクルしやすい「キャップ」に焦点を絞ることで、現状成し得る形での水平リサイクルが実現。

画像2: ネイチャーズウェイの水平リサイクル「Cap to Cap」

 そんな「Cap to Cap」では、自社回収容器由来の原料を40%配合しており、残り60%も容器の製造工程から生まれた端材を利用して製造。そのため、新たなプラスチック原料を使用せずに製造が可能で、およそ300㎏のバージンプラスチック削減を達成。しかも、ネイチャーズウェイが販売した製品容器を販売ルートで自社回収し、さらに再びネイチャーズウェイ製品として世に送り出すという形であるため、いわば「完全循環」を実現していると言っても過言ではない。

 ちなみにグローバルにリサイクル事業をけん引するテラサイクルとしても、プラスチック製化粧品容器の水平リサイクルは、アジア太平洋地域で初の事例だそう。

画像: ナチュラグラッセ UVプロテクションベースM規格 30ml 3,520円(税込)

ナチュラグラッセ UVプロテクションベースM規格 30ml
3,520円(税込)

 今回ネイチャーズウェイが3社とともに実現した水平リサイクル「Cap to Cap」は、コスメブランドの「ナチュラグラッセ」の限定品である「UVプロテクションベースM」に初めて採用される予定で、その後同社が展開するブランド「チャントアチャーム」、「サンダース・ペリー」からも「Cap to Cap」容器製品が販売される見込みだという。

商品名:ナチュラグラッセ UVプロテクションベースM規格 30ml
価格 :3,520円(税込)
発売日:2022年4月13日~全国のCosme Kitchenなどで先行販売。
    2022年4月27日~全国のナチュラグラッセ取扱い店舗にて販売。

(フロントロウ編集部)

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