10年もウィンター・ソルジャーを演じるとは思っていなかったとセバスチャン・スタン
2011年に公開された映画『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』でバッキー・バーンズを演じてMCUデビューを果たし、以来、10年以上にわたってバッキー・バーンズ/ウィンター・ソルジャーを演じているセバスチャン・スタン。
2021年には、ファルコン役のアンソニー・マッキーとW主演を務めたドラマ『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』も制作されたセバスチャンだが、MCU入りを果たした当初は、ここまで自身が出演し続けることになるとは想定していなかったという。
先日、米Vanity Fairとのインタビューに応じたセバスチャンは、「この役を10年も演じることになるなんて自分では分かっていませんでしたよ」と前置きした上で、『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』に出演した時のことを次のように振り返った。
「スティーヴ・ロジャース(キャプテン・アメリカ/クリス・エヴァンスが演じた)の役を受けに行ったのですが、もらえなかったのを覚えています。それで、この役を打診されて、その先どうなるかについて教えてもらいました。ですが、(その先も)続いていくことになるようには思えませんでした」。
セバスチャン・スタンが1作で終わりだと思った理由
『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』では、ヒドラとの戦闘の末に列車から落下するシーンが描かれ、2014年に公開された映画『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』にて、左腕を改造されたヴィランのウィンター・ソルジャーとして復活を果たすバッキー。
マーベルはネタバレに厳しいことで知られ、俳優たちにも直前まで情報を伝えないことで有名だが、例に漏れず事前に続投を伝えられていなかったというセバスチャンとしても、自身が今後も出演する兆しは感じていたという。「物語の結末は知っていました。僕が列車から落ちて、(後でCGIで加工するために腕に)グリーンのスリーブを着けるというものでした。自分は今後復活するのかもしれないと感じた、唯一の兆候でしたね。ただ、誰からも(今後については)教えてもらえませんでした」と米Vanity Fairに明かした。
しかしながら、本番では当初の計画から変更されることに。「そのシーンを撮影することになった日に、『そうそう、グリーンのスリーブは着けないことになりました』って伝えられたんです。『そうか、これまでなのか。僕は列車で死ぬんだ。復帰もない』って思いましたね」とセバスチャンは振り返った。
とはいえ、この変更は、まだウィンター・ソルジャーが着ける腕のデザインが決まっていなかったからという理由だったそうで、「彼らはただ、どんな腕を使うかをまだ決めかねていただけだったんです。そこから今に至ります」と明かした。(フロントロウ編集部)