スポーツ界が“ロシア除外”
ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が行なわれているなか、欧米や日本などがロシアに対して経済制裁を決行。
そんななか、FIFA(国際サッカー連盟)やUEFA(欧州サッカー連盟)が、ロシア代表とロシアのクラブチームの国際大会の出場を一時禁止すると声明を発表した。IOC(国際オリンピック委員会)はロシアとベラルーシの選手が国際大会に参加することを禁止するよう大会主催者などに勧告をするなど、スポーツ界で“ロシア排除”が行なわれている。
“ロシア排除”が行なわれているのは、スポーツ界だけでなく、音楽界でも。
アーティストたちが続々とロシア公演を中止
5月にロシアのモスクワで公演を行なう予定だった、人気ロックバンドのグリーン・デイは、現在の状況を見てコンサートを中止すると発表し、「重い気持ちながらも、現在の出来事を考慮し、モスクワのスパルタク・スタジアムで行われる予定の公演をキャンセルする必要があると感じています。我々は、今はスタジアムでのロックショーよりもずっと大きなものの時間であることを認識しています。でも、ロックンロールは永遠であることも知っていますし、将来、僕らが戻ってくる時と場所があることを確信しています。払い戻しは購入した場所でできます。安全でいてください」と、インスタグラムのストーリーズでコメント。
グリーン・デイに続き、ワン・ダイレクションのメンバーとしてブレイクしたルイ・トムリンソンはファンの安全を考えて、モスクワとウクライナのキエフでの公演を中止することを発表。ルイは公演中止にあたり、「残念ながら、最近のウクライナでの出来事を考慮して、モスクワとキエフでのツアー公演は、悲しいことに追って通知があるまでキャンセルとすることを発表しなければなりません。自分にとってはファンの安全が第一です。そして僕は、ウクライナの人々やこの不必要な戦争に苦しむすべての人々のことを思っています」とインスタグラムで語った。
その他にも、ロックバンドのザ・キラーズが人気バンドが出演するパーク・ライブ・フェスティバルへの出演を取りやめることが決定。ポップバンドのAJRも「悲しいことにロシアでの公演をキャンセルすることになりました。自国のいわれのない犯罪行為に反対しているロシアのファンの皆さん、ありがとうございます。私たちの心はウクライナの人々と共にあります。現時点では、正確な情報を共有することがあなたたちにできる一番のことです」とツイッターで声明を出し、ロシアでの公演を中止することを発表した。(フロントロウ編集部)