ミラ・クニスが母国ウクライナの難民支援を呼びかける
映画『ブラック・スワン』や『テッド』などの出演作で知られる俳優のミラ・クニスと夫で同じく俳優のアシュトン・カッチャーが、ロシアによる侵攻で多大な影響を受けるウクライナの人々を支援するために、クラウドファンディングサイトのGoFundMeのページを立ち上げると同時に、自らも最大で約3億円の寄付金を上乗せすることを発表した。
ミラはウクライナ出身で、彼女が7歳のときに家族でアメリカへ移り住んだ。インスタグラムにアップした動画で、ミラは「私は誇り高きウクライナ人です。私は1983年にウクライナのチェエルニウツィーで生まれ、1991年に家族でアメリカに渡りました。ウクライナ人は誇り高く勇敢な人々であり、困っているときに私たちの助けを受けるにふさわしい人々です。ウクライナと人類全体に対するこの不当な攻撃は壊滅的であり、ウクライナの人々は我々の支援を必要としています」と述べている。
ウクライナ政府によると、ロシアは先週初めにウクライナへの侵攻を開始。ウクライナ各地で爆発や空爆が報告されており、首都キエフへの脅威が高まっている。現地時間3月3日、両国の代表団による2度目の停戦交渉が行われ、市民が避難するための人道回廊の設置については合意したものの、停戦実現には至らなかった。現在もロシア軍による攻撃は続いており、戦闘は日に日に激しさを増している。また、ウクライナから他国に逃れた人々の数はロシアによる侵攻から約1週間で100万人を超えており、日本政府も難民の受け入れを表明している。
ミラとアシュトンが立ち上げた基金は、現地で助けを必要としている人々に直接的な支援を提供しているFlexportとAirbnbの2つの団体に役立てられる予定。Flexportはポーランド、ルーマニア、ハンガリー、スロバキア、モルドバの難民拠点に救援物資の輸送を行なっており、Airbnbは最大10万人のウクライナ人難民を無料で宿泊させることを申し出ている。目標は約30億円で、現時点で3億円以上の寄付金が集まっている。(フロントロウ編集部)