新たな世界観を構築した『ザ・バットマン』
マット・リーヴス監督によるDCコミックス原作の単独映画『THE BATMAN-ザ・バットマン-』は、ロバート・パティンソンを主演に迎え、ゾーイ・クラヴィッツやポール・ダノ、コリン・ファレル、アンディ・サーキスといった実力派俳優たちが、それぞれ人気の高いDCキャラクターたちを演じたことで大旋風を巻き起こしている。
日本では3月11日に公開予定となる本作は、クリストファー・ノーラン監督による『ダークナイト』3部作と一線を画した作品であり、新たなバットマンの世界観を構築した。
そんな『ザ・バットマン』では、ゴードン刑事はバットマンの相棒的立ち位置で描かれる。演じるのは、映画『007』シリーズや『ハンガー・ゲーム』シリーズで知られるジェフリー・ライト。
1995年に撮影された2人のゴードン
バットマン同様、ゴードン刑事もファンから人気の高いキャラクターであり、名俳優たちが演じてきた。『ダークナイト』ではゲイリー・オールドマンが演じており、それを越えなければならないハードルだと捉えていれば、高いものだっただろうが、ジェフリーはゲイリー版とは異なるゴードン刑事像を作りあげることを選んだ。
そしてジェフリーにとって、ゲイリーと同じキャラクターを演じる機会を得たことは、むしろ喜ばしいことだったよう。先日、彼はある1枚の写真をSNSに投稿した。
そこには、「2人のゴードン。1995年」の文字が。
そう、この写真はとてつもない豪華俳優たちが共演したことで有名な1996年全米公開の映画『バスキア』の現場で撮られた1枚だとみられる!
『バスキア』は、伝説的アーティストであるジャン=ミシェル・バスキアの生涯を描いた作品で、ジェフリーとゲイリーの共演作。ジェフリーは主演を務め、ゲイリーは、彼の友人のマイロを演じた。
ちなみにこの作品には、デヴィッド・ボウイ、デニス・ホッパー、ウィレム・デフォー、クリストファー・ウォーケン、ベニチオ・デル・トロ、サム・ロックウェルなど、そうそうたる面々が出演している。
今から27年前に共演したジェフリーとゲイリーは、その後、ファンの多い同一有名キャラクターをそれぞれの解釈で演じることになるとは想像もしていなかっただろう。
そのような歴史も感じられて胸が熱くなる1枚には、俳優仲間を含め、多くのファンから感動と喜びのコメントが寄せられている。
(フロントロウ編集部)