ドラマ『パム&トミー』でパメラ・アンダーソンを演じるリリー・ジェームズの特殊メイクの全貌を、作中のメイクを手掛けたメイクアップアーティストが公開。なりきりぶりがすごいと話題を呼ぶ、そのメイクの裏側に隠された秘密とは?(フロントロウ編集部)

『パム&トミー』パメラ・アンダーソン役のメイクの裏側

 ディズニープラス(Disney+)のスターで日本独占配信中の『パム&トミー』は、人気ドラマ『ベイウォッチ』やプレイボーイ誌で名をはせたパメラ・アンダーソンと伝説のヘヴィメタバンンドであるモトリー・クルーのドラマー、トミー・リーの波瀾万丈な結婚生活を描いたドラマシリーズ。パメラ・アンダーソン役をリリー・ジェームズ、トミー・リー役をセバスチャン・スタンが務めている。

画像: 『パム&トミー』パメラ・アンダーソン役のメイクの裏側

 そんな『パム&トミー』の見どころのひとつが、パメラ・アンダーソンに扮したリリー・ジェームズの高すぎる再限度。これまで清純派の印象があったリリーのイメージを大きく覆す、別人級の変身を遂げている。

 この大変身に欠かせなかったのが、高精度の特殊メイク。リリーはメイクについて、「撮影前には、おでこから鼻、アゴまでほとんどすべてのパーツを特殊メイクにすることを検討したのだけれど、結局最小限のパーツに絞ることにしました。でもそれだけでも大きく変わって本当に驚きました」と米Entertainment Weeklyで語っている。

 リリーも驚きの特殊メイクは、多くの映像作品の特殊メイクに携わってきた経歴を持つ特殊メイクアップアーティストのジェイソン・コリンズが手掛け、毎日約4時間もの時間が費やされたそう。

 そんな特殊メイクの全貌を、ジェイソンが詳しく解説。最小限に絞りながらもリリーをパメラに限りなく近づけた特殊メイクはどんなものだったのか、その秘密に迫る。

おでこに人工パーツを装着

 パメラとリリーが持つ特徴でとくに大きくかけ離れていたというのが眉毛。パメラが90年代らしい細眉だったのに対し、リリーはふさふさの太眉。そのため特殊メイクで眉毛が偽装されたのだけれど、驚きなのが眉毛だけでなくその周りのおでこ全体が特殊メイクであること。

 ジェイソンは、「リリーよりもパメラのほうがおでこの幅が広いことが分かったため、眉毛を含むおでこ全体に人工パーツを装着することになりました」と米Popsugarで説明。細眉をつけた人工パーツをおでこに貼り、眉毛を細く、そしておでこの範囲を広く見せたという。

 しかもこの人工パーツで使われた眉毛は、本物の人毛。おでこのパーツに毛を手縫いして、リアルな眉毛を再現したのだとか。

歯は義歯を使った

 『パム&トミー』のリリーのメイクでは、じつは歯にも特殊メイクが施されている。ジェイソンは、「パメラを再現するには、いかにもハリウッド!というような真っ白な歯にする必要があったので、リリーには上下の歯にアクリルの義歯を着用してもらいました」と話した。

画像: 1993年に撮影されたパメラ・アンダーソン

1993年に撮影されたパメラ・アンダーソン

 義歯を使うことにした理由は真っ白な歯を再現するためだけでなく、パメラのチャームポイントであるふっくらとした唇を再現するためでもあったそうで、ジェイソンは「唇をぐんと前に出すためにも、入れ歯を使うことが重要でした」と説明。これによって、パメラの特徴であった官能的な笑顔を再現することができたそう。

バストにも特殊メイクを使用

 パメラを再現するのに外せないのが、グラマラスなバスト。このバストを再現するため、ジェイソン率いる特殊メイクチームは何度も人口乳房の試作品を作成。本物のバストにしか見えないほどクオリティの高い特殊メイクをつくり上げたという。

 とはいえ勝てなかったのが暑さ。汗でバストのパーツが剥がれてしまうことが多かったそうで、シーンによっては使用せず、衣装や撮り方でより大きく見せる工夫が施されたそう。汗で人口乳房が剥がれるというこのエピソードはリリーにとっても思い出深かったようで、「イギリス人の私にとってロサンゼルスのビーチでの撮影はあまりに暑すぎて、気づいたら汗でバストのパーツが外れてしまいました」と米Entertainment Weeklyに笑いながら語った。

 ちなみに『パム&トミー』の特殊メイクで使われたパーツは、かなり繊細なつくりだったため、なんとそのほとんどが再利用不可。そのため撮影日ごとに1セットずつ新たにつくられたパーツが使われ、リリーのためだけに150以上もの特殊メイクのパーツが作成されたのだという。

 特殊メイクアップアーティストのこだわりも詰まったドラマ『パム&トミー』は、ディズニープラス(Disney+)のスターで日本独占配信中。もうすぐ最終話が配信されるので、まだ見てない人もぜひチェックしてみて。(フロントロウ編集部)

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