世界を代表するアクション俳優の1人となったジェイソン・ステイサム
映画『トランスポーター』シリーズで世界的にブレイクを果たし、その後も『エクスペンダブルズ』シリーズや『ワイルド・スピード』シリーズといった人気作に出演し、今や世界を代表するアクション俳優の1人としての地位を確立したジェイソン・ステイサム(54)。
2010年からはモデルのロージー・ハンティントン・ホワイトリーと交際をスタートさせ、ロージーとの間に2人の子供をもうけるなど、公私共に順風満帆な生活を送っているジェイソンだが、実は、俳優として成功する以前には、とある“闇の仕事”で生計を立てていたという。
若い頃は“闇の売人”をやっていたジェイソン・ステイサム
ご存知の方も少なくないと思うが、ジェイソンは元々は競泳選手で、イギリス代表として活躍していたほどの実力者。1992年に開催された世界選手権では見事12位にランクインした。競泳選手を引退後はモデルとしても活躍していたが、基本的には、俳優になるまではストリートで偽物のジュエリーや偽物の香水を売って暮らしていたという。
ラジオ番組『Sway's Universe』に出演した時には話題は過去のブラックマーケットでの仕事のことになり、ジェイソンは「あまり良くないものを売っていました。当時は、人の欲を逆手に取る商売でしたね」とコメント。さらに、「15歳で学校に行かなくなってからずっとそればかりしていましたよ。俳優になる直前までね」と、ジェイソンは2016年にYouTubeチャンネル「BackstageOL」のインタビューで認めている。
ジェイソンはその後、1998年に公開されたガイ・リッチー監督の映画『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』で俳優としてデビューを果たすことになるのだが、なんと、日常的にストリートにいたことが同作にキャスティングされるきっかけとなったという。
「監督がストリートの人たちをキャスティングしていたんです。フレッシュな顔ぶれを探していました。本物の(ストリートの)男たちを探していたんです」とジェイソンはかつて米NBCの番組『Today(原題)』で語っている。
ジェイソンは同作で、ストリートで盗品などを売り捌いているキャラクターを演じたのだが、実生活でも同じようなことをしていたためほとんど演技する必要がなかったといい、「自分としては演技をする必要はほとんどありませんでした。基本的には自分として出て、彼が書いたいくつかのセリフを言うという感じでしたね」と当時を振り返った。(フロントロウ編集部)