アメリカにある『ザ・バットマン』の上映館で、1人の観客が“いたずら”で生きたコウモリを持ち込んだ。(フロントロウ編集部)

『ザ・バットマン』の上映で生きたコウモリが飛ぶ

 日本に先駆けて公開されたアメリカで大ヒット&高評価を獲得している映画『THE BATMAN-ザ・バットマン-』の上映で珍事が発生した。

 その出来事が起こったのは、アメリカのテキサス州オースティンにある映画館。

 当時の劇場内を映した動画では、『ザ・バットマン』の映像が途中で止められていることが分かり、その上のほうで…、コウモリが飛んでいる!

 なんと、1人の観客が“いたずら”で、生きたコウモリを劇場内に持ちこんで放したというのだ。

 このコウモリをどうにか会場の外へ出すためにスタッフが取った対応は、一旦劇場を真っ暗にして、出口の明かりのほうにコウモリを引き寄せるというもので、現場ではスタッフが観客に、「真っ暗ななかでコウモリといるのが不快であれば、今外に出てください」と呼びかける事態に。

 とはいえ、『ザ・バットマン』ファンたちも肝が据わっていたよう。この回の上映に来場し、途中で帰ることを選んだ観客には返金対応が取られたが、映画館によると、大多数の観客は劇場に残って映画の残りを見ていったそう。

 また、映画館にはすぐに行政から連絡がいき、今後は来場者のバッグの中身の確認を強化することになったという。

DCコミックス映画の上映で事件が起こることは多い

 今のところ、今回は無事に事態が収束したが、コウモリは危険な生き物。何事もなかったとはいえ、1人の観客の“いたずら”としては度を越している。

 また、DCコミックスを原作とした単独映画の上映には、緊張を感じるファンは少ないはず。

 クリストファー・ノーラン監督による映画『ダークナイト ライジング』の上映では、銃乱射事件が発生してしまったことは、多くの映画ファンの記憶に刻まれている。

 また、ホアキン・フェニックスが主演を務めた『ジョーカー』の上映でも、映画のなかで人が殺されるたびに拍手をして歓声をあげた観客がおり、最終的に観客の3分1ほどが劇場から出ていったという出来事もあった。

 『ザ・バットマン』のヴィランはリドラーであるため、ジョーカーがメインキャラクターだった『ダークナイト』と『ジョーカー』とは違うとはいえ、とくに映画館側にはセキュリティ面の強化が求められる。

(フロントロウ編集部)

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