Googleは動詞として社名を使われたくない!?
検索エンジンの世界シェア9割とも言われるGoogle(グーグル)。日本でもインターネット検索することそのものを「ググる」と言う人が多いくらい、ネット検索の王者として君臨している。
英語圏でも”search on internet”と言う代わりに”google”と言うことが多く、2006年には”google”という言葉が英オックスフォード英語辞典や米メリアム・ウェブスター カレッジ英英辞典に登録された。
しかし当時、Googleは米公式ブログで“グーグルを動詞として使わないように”と強くユーザーにお願いしていた。
「グーグル」がネット検索をするという意味の動詞で使われることは「(グーグルの)マーケティング担当者にとっては心躍る物ですが、商標弁護士にとっては悩ましいことです」としたグーグルは、「グーグルは、Google Inc.およびGoogleの検索技術やサービスを識別する商標です。多くの人がウェブ検索をするときにグーグルを思い浮かべることは喜ばしいことですが、グーグルにも守るべきブランドがある」とグーグルブランドの大切さを力説。
そしてユーザーたちに、「グーグルという言葉は、Google Inc.および Google のサービスを指す場合にのみ使用してください」とはっきりとお願いした。
グーグルの弁護士のコメントが面白すぎる
そしてグーグルの商標弁護士は、「グーグル」という言葉の良い使い方と悪い使い方を例として挙げた。
良い例:「グーグルが大好き!すっごく可愛くてキュートで愛らしくて最高!」
グーグルの弁護士:良いです。とても、とても良いです。あなたがグーグル社という企業を指していることは明確です。もっとたくさん使って、友達にも教えてあげてください。
まあまあ良い例:「有名なサイトGoogle.comでググってみたら、結構面白そうな人だった」
グーグルの弁護士:Google.comで検索するという意味であることがはっきりしているので、少なくとも私たちは満足しています
悪い例:「Yahooでググってみたら、結構面白そうな人だった」
グーグルの弁護士:悪い。とても、とても悪いです。Googleの検索エンジンでしか「ググる」ことはできません。どうしても競合他社を使いたい場合は、Yahooなどの検索エンジンで「検索」してください。
ここまでウィットに飛んだ回答だと、“ダメだよダメだよ”と言って本当は動詞として使ってほしいのではないかとまで疑ってきてしまう。このブログが書かれたのは2006年。それからグーグルはさらに躍進して、今では“ググる”という言葉はより多くの世代で親しまれている。(フロントロウ編集部)