手を出すべきではないものに手を出し、寝るべきではない相手と寝て…ティーンドラマの概念を根本的に変えたUK発の大ヒット青春ドラマ『Skins-スキンズ』。動画配信サービスでの配信をきっかけに再び注目を集めている伝説のドラマ『Skins-スキンズ』の影響を振り返る。
画像1: [WATCHA]独占配信「Skins-スキンズ」 シーズン1&2予告編 YouTube

[WATCHA]独占配信「Skins-スキンズ」 シーズン1&2予告編

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ドラマ『Skins-スキンズ』とは

英ブリストルに暮らすティーンエイジャーたちの悩みや葛藤を描いた青春群像劇。R18指定ながら英国アカデミー賞をはじめ世界各国の賞を受賞し、カルト的人気を誇る大ヒットドラマ。日本では「WATCHA(ウォッチャ)」にて3月2日より毎週水曜日に1シーズンずつ、全7シーズンを独占配信。

ジャンルを変えた革新的なドラマ

 2007年にイギリスで『Skins-スキンズ』の放送が始まった瞬間、ティーンドラマというジャンルは永久に変わった。それまでテレビで描かれてきた10代は、友情と恋愛に夢中な青春真っ盛りなキラキラした世代だった。しかし『Skins-スキンズ』が描いた10代は、不満や悩みでうっぷんを溜め、乱れた毎日を過ごす憂鬱なティーンたち

画像1: テレビを変えたカルト的人気作『Skins-スキンズ』はここがスゴかった!【2022年に見てもハマる海外ドラマ】
 

 『Skins-スキンズ』の主人公たちは、親の目を盗んではドラッグやセックスに溺れ、未成年らしい世間知らずな未熟さとまだ失うものがない危なさで、大人顔負けの愛憎劇を披露。手を出すべきではないものに手を出し、寝るべきではない相手と寝て、選ぶべきではない道を選ぶ、10代特有の失敗を続ける主人公たち。10代という世代の生きづらさにフォーカスした本作に、若い世代は夢中になり、親世代は見せまいと必死になった。

 薬物乱用、セックス、摂食障害、メンタルヘルスの問題、機能不全の家族、セクシャリティ、イジメ、死など、10代の社会問題にタブー無しで切り込んだ『Skins-スキンズ』。現代では、自殺やイジメなどを扱った『13の理由』、ドラッグ依存やセクシャリティを深掘りした『ユーフォリア/EUPHORIA』、10代のセックスに焦点を当てた『セックス・エデュケーション』など、10代の社会問題をディープに扱うティーンドラマが高く評価されているが、まさにその先駆者となってジャンルをひっくり返したのが『Skins-スキンズ』だった

保護者団体が「史上最も危険」な番組とクレーム

 人気ドラマと言えば保護者団体に目をつけられるのが常だが、『Skins-スキンズ』は保護者団体からクレームが入っただけでなく、美に固執するミシェル(エイプリル・ピアソン)が半裸の友人たちに囲まれて下着姿でベッドに座るシーズン2のポスターが、「乱交が行われていることを暗示する」として英国広告基準協議会(ASA)から掲載禁止処分を受けたことも。

画像: こちらはシーズン2の別カット。シーズン2だけでASAには20以上のクレームが寄せられたそうで、その大半がヌードやセックスの描写に関するものだったという。

こちらはシーズン2の別カット。シーズン2だけでASAには20以上のクレームが寄せられたそうで、その大半がヌードやセックスの描写に関するものだったという。

 

 さらにシリーズのアメリカ版の放送が決まった時には、米保護者団体PTC(親たちのテレビ会議)が、「子供たちにとって史上最も危険な番組」だとして連邦政府に調査を要求。ただ、親がやめさせようとすればするほど子供たちは引き寄せられるもので、『Skins-スキンズ』は社会現象級のカルト的人気作となった。

10代の遊び方にも影響! 逮捕者が出る騒ぎに

 『Skins-スキンズ』は当時の10代の遊び方にも影響を与えた。劇中での激しいパーティーシーンにインスパイアされ、イギリスを中心に“Skins Party(スキンズ・パーティー)”が大流行。ある少女がSNSで“スキンズ非公式パーティー”と銘打ってパーティーを開いた時には、200人以上のティーンが少女の家に押しかけ、300万円以上の被害が出るほど家を滅茶苦茶にして少女が逮捕されるという事件まで起きた。

画像: 『Skins-スキンズ』はドラッグとアルコールにあふれた激しいパーティーシーンでも有名だった。

『Skins-スキンズ』はドラッグとアルコールにあふれた激しいパーティーシーンでも有名だった。

 

のちにアワード常連となるダイヤの原石がゴロゴロ

 若いキャストを集めるティーンドラマはダイヤの原石が転がっている場合があるが、『Skins-スキンズ』はまさにそんなドラマの代表格でもあった。

画像2: テレビを変えたカルト的人気作『Skins-スキンズ』はここがスゴかった!【2022年に見てもハマる海外ドラマ】

ニコラス・ホルト
表向きは人気者だがダークな側面を持つトニーを好演して子役としてのイメージをこの作品で見事脱却。

画像3: テレビを変えたカルト的人気作『Skins-スキンズ』はここがスゴかった!【2022年に見てもハマる海外ドラマ】

ダニエル・カルーヤ
裕福な家庭出身のポッシュ・ケネスを演じたダニエル・カルーヤは、2021年の映画『ユダ&ブラック・メシア 裏切りの代償』でゴールデングローブ賞助演男優賞を受賞した。

画像4: テレビを変えたカルト的人気作『Skins-スキンズ』はここがスゴかった!【2022年に見てもハマる海外ドラマ】

デーヴ・パテル
厳格な親を持つアンワー役のデーヴ・パテルは、2008年の映画『スラムドッグ$ミリオネア』で、19歳という若さでBAFTAの主演男優賞にノミネートして大きな話題になった。

画像5: テレビを変えたカルト的人気作『Skins-スキンズ』はここがスゴかった!【2022年に見てもハマる海外ドラマ】

ハンナ・マリー
摂食障害を抱えるキャシーを演じてイギリスで摂食障害に関する論争を高めたハンナ・マリーは、大ヒットドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』にメインキャストとして出演した。

画像6: テレビを変えたカルト的人気作『Skins-スキンズ』はここがスゴかった!【2022年に見てもハマる海外ドラマ】

ジョー・デンプシー
パーティー狂いのクリスを演じたジョー・デンプシーも、ハンナと同じくドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』に出演。

BAFTAも受賞! テレビ関係者にも高く評価された

 さらに『Skins-スキンズ』は、テレビ業界での評価も非常に高い。英テレビ界の最高峰である英国映画テレビ芸術アカデミー(BAFTA)を受賞しているほか、ドラマ『ドクター・フー』などで知られる大御所クリエイターであるラッセル・T・デイヴィスは、著書の中で『Skins-スキンズ』について、急速に飽きられて時代遅れになりつつあったティーンドラマというジャンルにおいて革新的だったと賞賛。ゲイ男性であるラッセルは、本作のセクシャリティの扱い方にも太鼓判を押している。

画像7: テレビを変えたカルト的人気作『Skins-スキンズ』はここがスゴかった!【2022年に見てもハマる海外ドラマ】
 

 UKキッズたちが10代という複雑な世代をドラマたっぷりに駆け抜ける『Skins-スキンズ』。日本では初回1ヵ月無料のWATCHAにて全話視聴できるので、まだ見ていない人も、懐かしいという人も、今一度テレビ史を変えた名作にどっぷりハマってみてはいかがだろうか。

『Skins-スキンズ』配信スケジュール
WATCHAで全シーズン独占配信
シーズン1~4: 配信中
シーズン5:3月30日(水)配信開始
シーズン6:4月6日(水)配信開始
シーズン7:4月13日(水)配信開始

1ヵ月無料で体験可能!WATCHAとは
WATCHAは自分が知らなかった作品と出会える動画配信サービス。『Skins-スキンズ』以外にもエミー賞多数受賞ドラマ『Fleabag フリーバッグ』の製作スタッフが手がける『バック・トゥ・ライフ』やFAACTA賞で作品賞・主演女優賞・助演女優賞の3冠を受賞した『トータル・コントロール』など話題の海外ドラマを独占配信中。初回は1ヶ月無料体験ができ、無料トライアル期間中の解約であれば、月額料金も発生しない。2ヶ月目以降は月額869円(税込)で見放題。

▼アプリダウンロード/WEB視聴はこちら
https://watchaplay.onelink.me/GUi2/911df325

Photos: © Company Pictures & All3Media International、ゲッティイメージズ、スプラッシュ/アフロ

(フロントロウ編集部)

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