MCUでドクター・ストレンジを演じているベネディクト・カンバーバッチが、映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』での名シーンの1つが即興によるものだったことを明らかにした。(フロントロウ編集部)

※この記事には『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』のネタバレが含まれます。

『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』での心を揺さぶるフィナーレ

 今年1月に日本でも公開されて大ヒットを記録し、全米の累計興行収入では映画『アバター』を抜いて歴代3位の成績を収めるなど、世界的な大ヒット作となったMCUの最新作『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』。

画像: 『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』での心を揺さぶるフィナーレ

 本作では、トム・ホランド演じるピーター・パーカーが、自分の正体がスパイダーマンであることを知る全員から“スパイダーマンの正体はピーター・パーカー”という記憶を消してほしいと、ベネディクト・カンバーバッチ演じるドクター・ストレンジにお願いし、それがきっかけでドクター・ストレンジが誤ってマルチバースを開いてしまった後の顛末が描かれる。

 それにより、サム・ライミが監督を務めた初期の『スパイダーマン』シリーズや、マーク・ウェブ監督が手がけた『アメイジング・スパイダーマン』シリーズから歴代のスパイダーマンたちやヴィランが集結してしまう事態となり、最後には、さらに大勢の敵たちを呼び寄せる危機に陥ることに。そうした事態を受けて、ピーターは自分が招いてしまった危機的な状況を改善するために、自分のことを知る人たち全員から自分についての記憶を消し去ってほしいとドクター・ストレンジにお願いする。

ベネディクト・カンバーバッチが即興でのシーンを振り返る

 自分についての記憶を消し去ってほしいとお願いするピーターと、躊躇しなががらも彼の望み通りに魔術を使ったドクター・ストレンジのやり取りは、多くのファンの心を打った同作の数ある名シーンの1つとなったが、ベネディクトによれば、なんとこのシーンには、彼が即興で思いついたアイディアも含まれているという。

画像: ベネディクト・カンバーバッチが即興でのシーンを振り返る

 今回、ベネディクトは英Colliderとのインタビューで、『ノー・ウェイ・ホーム』の監督を務めたジョン・ワッツについて語る中で、「再撮影を行なう前の話ですが、映画のフィナーレに近いシーンで、自由の女神像の頂上部分でのシーンに臨んでいた時に、トムが脚本を読み込むのに苦労していたんです」と、同作の撮影を振り返っている。

 ベネディクトによれば、当該のシーンに悩んでいたトムに助け舟を出すために、自身が演じるドクター・ストレンジがトム演じるピーター・パーカーに愛を伝えるというシーンを思いつき、それを監督に提案したそう。

 「再撮影を行なうことになった時に、僕(ストレンジ)が彼(ピーター)への愛を示すために、忘れ去られるという犠牲を払ってほしくないと伝えるのはどうかというアイディアを思いつきました。ジョンも『ぜひ映画に入れよう』と言ってくれて。僕としても、『いいですね。素晴らしい』という感じでした」とベネディクトは振り返り、クライマックスの印象深いやり取りが即興のものだったと明かした。(フロントロウ編集部)

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