3月25日に待望のデビューアルバム『ソフィア・カーソン』をリリースしたソフィア・カーソンにインタビュー。アルバムに収録されている力強いフェミニズム・アンセム「LOUD(ラウド)」に込めた想いを訊いた。(フロントロウ編集部)

『ソフィア・カーソン』の「LOUD」は女性たちをエンパワーするフェミニズム・アンセム

 3月25日にシンガーとして待望のデビューアルバム『ソフィア・カーソン』を配信リリースし、4月6日に日本盤CDの発売を控えるソフィア・カーソン

画像: 『ソフィア・カーソン』の「LOUD」は女性たちをエンパワーするフェミニズム・アンセム

 ディズニー・チャンネルの『ディセンダント』シリーズでメインキャラクターのイヴィを演じてブレイクを果たしたソフィアは、俳優やシンガーとして活躍する傍ら、ユニセフ(UNICEF)のアンバサダーとして慈善活動にも積極的に取り組んでいる。今年3月8日の国際女性デーにはユニセフと協力して、ロシアによる侵攻を受けているウクライナの女子生徒たちを含む、世界中の女の子たちに教育が行き渡ることを目指す活動「Keeping Girls in School Act」への支援を呼びかけた。

 ソフィアはそれ以外にも、「黒人の命も大切」と呼びかけるブラック・ライヴズ・マター(Black Lives Matter)運動への支持を表明したり、ラテン・グラミー賞が運営する文化財団との共催で「ソフィア・カーソン・プロディジー・スカーラーシップ(Sofia Carson Prodigy Scholarship)」と銘打った奨学金を立ち上げたりと、積極的に社会に貢献する活動を行なってきたことで知られている。

 セルフタイトルがつけられたデビューアルバム『ソフィア・カーソン』は、そのタイトルが示しているように、ありのままのソフィアを表現したような作品となっていて、まるで日記のように綴られた等身大のラブソングたちが収録されている。全10曲が収録されている本作だが、中でも、特にソフィアの力強さが最も前面に出ている1曲となっているのが、「私が生まれてきたのは 声を上げるため!」と歌う「LOUD(ラウド)」。

 「もしも私が男だったら/きっと分かってもらえるだろうに/過剰反応だなんて、きっと言われたりしないのに」と歌われるこの楽曲は、女性が声をあげると“過剰反応”だと煙たがられるジェンダー不平等の理不尽に立ち向かい、「これまで頭の中であれこれと呟いていた意見/肝心な時、本当は口にすべきだった『ノー』という言葉/この波のうねりのように、力強く立ち上がろうとしている私たち、さあ」と女性たちをエンパワーする、パワフルなフェミニズム・アンセムとなっている。

ほら、いたたまれない気持ちになってきた?
こうして私が声を上げるようになって、あなたには耳が痛い?
なだめようとするのはやめて
私が生まれてきたのは 声を上げるため!
偽りの人生にさよならを
そんな生き方をしても何にもならないから
私をなだめようとするのはやめて

「LOUD」歌詞抜粋

 今回、フロントロウ編集部は『ソフィア・カーソン』のリリースに先立ってソフィアへのインタビューを実施。シングル「LOUD」に込めた思いや、エンターテイメント業界におけるジェンダーの不平等の現状などについて話を訊いた。

ソフィア・カーソンにインタビュー

画像: ソフィア・カーソンにインタビュー

アルバムからのシングル「LOUD」は力強いフェミニズム・アンセムとなっています。曲に込めた思いや、制作に至った背景などを教えていただけますか?

「『LOUD』は、世界中の女性たちと、変化をもたらそうと声をあげているすべての人たちに捧げた曲です。それから、この曲に命を吹き込んでくれたアリーダとパリス(・カーニー)という2人の素晴らしいソングライターとコラボレーションする機会にも恵まれました。レコーディングしていた時、この曲は絶対にアルバムに入れなければいけないと私は確信していました。この曲は愛や傷心における瞬間がテーマになっていて、私が(アルバムを通して)描いていた物語の続きのようなものになっています。主人公は楽曲の中で、自分自身を愛するという、最も大切な愛を選び、これからは永遠に声をあげ続けることを自分自身に誓います。この曲は私にとってすごく大切な意味を持っていて、アーティストとしての自分とありのままの自分が結婚した、美しい結晶のような曲になっています。世界中にいる多くの女の子たちや男の子たち、あらゆるアイデンティティを持つ子たちにとって、大きな意味を持つ曲になったことは夢のようです」

この曲では「もしも私が男だったら/きっと分かってもらえるだろうに」と歌っています。エンターテイメント業界では、今もそのような状況が頻繁に起きているように感じていますか?

「エンターテイメント業界でも起きていますし、世界中のあらゆる業界で起きていることだと思います。女性にとっては、『もしも私が男だったら/きっと分かってもらえるだろうに』というのが現実です。(フェミニズム運動は)これまでに長年の歩みがありましたが、一斉に大きな声をあげることでガラスの天井を壊し、歴史を作ろうとしている女性たちの世代の一員であることを、私は嬉しく思っています。ただ、それでも、声をあげられないと感じるような状況はたくさんありますし、私自身も『厄介な人』と思われるからという理由で、声をあげられなかったことがありました」

画像: この曲では「もしも私が男だったら/きっと分かってもらえるだろうに」と歌っています。エンターテイメント業界では、今もそのような状況が頻繁に起きているように感じていますか?

「そうした状況が変わりつつあることは確かです。例えば、私は初期の頃、本来の私自身とは異なるような女性蔑視的な曲や役を断っていたのですが、私が『ノー』と言うと、男性たちからは『厄介』だと言われていました。そういうことがようやく理解されて、受け入れてもらえるようになったのは最近になってからです。自分が信じていることのために立ち上がる女性が尊敬されて、称えられるようになりました。そういうわけで、目に見える変化は起きていますが、(状況が改善されるには)まだまだ長い道のりがあると思います」

声をあげるようあなたをインスパイアし、エンパワーしてくれた人を挙げるとしたら誰ですか?

「私の母です。母は妹や私に、女性に不可能なことはなく、恐れることなく声をあげられるということを教えてくれました。私は、声をあげてきた世代の女性たちに育てられました。祖父はいつも、そんな私たちのことを『カーソン家の女性』だと言っていましたね。今ある私のすべては母のおかげです。私は母に、こう誓っていました。もしも自分が、幸運にも今のような立場に立つことができたら、自分で声をあげるだけでなく、その声を他の女性たちのために使うと」

画像1: 声をあげるようあなたをインスパイアし、エンパワーしてくれた人を挙げるとしたら誰ですか?

ユニセフのアンバサダーでもあるあなたは、フェミニズムのみならずこれまでに様々な社会問題について声をあげてきました。多くのファンにとってのロールモデルにもなっているあなたですが、そのような社会問題について声をあげることへの責任感とはどのように向き合っていますか?

「このようなプラットフォームを持てていることや、誰かに影響を与えうる声を持てることの恩恵に伴う、素敵な責任だと思っています。私はあらゆることにおいて、そうした責任感と真剣に向き合っています。自分が演じるすべてのキャラクターについても、自分が書く1曲1曲についても、そのような責任感を大切にしています。ユニセフのアンバサダーをさせていただいていることは、私の人生における最も重要な役割だと思っていますし、この上ない名誉です。私は、声をあげることこそが私たちが持っている最大の武器だと信じています。それこそが私たちが持つスーパーパワーであり、声をあげることは私自身や私たちにとっての義務です。特に、私たちほど幸運な境遇になく、教育を受けさせてもらえなかったり、沈黙させられたりしている世界中の若い女性たちのために声をあげることが大切だと私は考えています。彼女たちの声を届かせる手助けをし、そうした若い女性たちの状況に変化をもたらして、彼女たちを救い出すために、私はこれからもユニセフと共に取り組んでいきます」

日本の女性たちと女の子たちへのメッセージをお願いします。

「日本の女性たちと女の子たちへ。何よりもまず、みんなのことを心から愛しています。長年にわたる、素敵で抱えきれないほどの多くの愛とサポートをありがとう。早く日本へ行って、みんなのことをハグして、一緒に歌いたい。母がいつも言っていた言葉をみんなに送ります。『いつだって自分の心のコンパスに従い、これからも声をあげ続けて』」

<リリース情報>

画像2: 声をあげるようあなたをインスパイアし、エンパワーしてくれた人を挙げるとしたら誰ですか?

ソフィア・カーソン
デビューアルバム『ソフィア・カーソン』
デジタル配信中

日本盤CD 4月6日(水)発売
UICH-1018 ¥3,630 (税込)

<超豪華収録内容の日本盤CD>
■日本のファンに向けたソフィア直筆プリントメッセージ(対訳付き)
■来日時の写真含むソフィアが自らピックアップした写真を多数掲載
■ボーナス・トラックとして過去の人気シングル7曲を追加収録
■ここでしか見れないソフィアのインタビュー入り解説付き
■全曲歌詞・対訳付き

(フロントロウ編集部)

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