日本で撮影した自殺者が写った動画を公開し炎上したYouTuberのローガン・ポールが当時の騒動について、自分の人生における「最大の恵み」になったと振り返った。(フロントロウ編集部)

青木ヶ原樹海で自殺者を撮影し炎上したローガン・ポール

 無謀なチャレンジ動画などで注目を集め、当時およそ1,500万人のチャンネル登録者を抱えていたYouTuberのローガン・ポールは2017年、友人や現地ガイドらとともに日本の青木ヶ原樹海で動画を撮影。

画像: 青木ヶ原樹海で自殺者を撮影し炎上したローガン・ポール

 樹海の奥で自殺遺体を発見したのだが、そのまま撮影を続け、顔にモザイクこそかけたものの遺体が見える状態の映像をYouTubeにアップ。「亡くなった方に対する尊厳がない」として日本国内のみならず世界各国から大きな批判が寄せられた。

 ローガンのチームは「映像を通じて自殺予防になればという思いがあった」と後に釈明したものの、あまりの炎上の大きさを受けて、チャンネルの更新を休止。その後、およそ3週間後に活動を再開して、自殺防止動画を投稿してチャンネルを復活させた。

ローガン・ポールが炎上を振り返る

 今も2,340万人ものチャンネル登録者を誇るローガンは、自殺者動画の炎上をきっかけに心を入れ替え、イタズラやバカ騒ぎで視聴数を稼ぐようなスタイルを一新。フォロワーや視聴数ばかりに気を取られていた当時の自分を「子供じみた」人間だったとして、現在は社会問題について発信したり、チャリティ活動を行なったりといった行動に積極的に取り組んでいる。一方で、自身が行なってしまった行為を消せるわけではなく、「今もやり直している最中です」とポッドキャスト『The MMA Hour(原題)』で語った。

画像: ローガン・ポールが炎上を振り返る

 同番組で久しぶりに自殺者動画がきっかけとなった炎上について回想したローガンは、「人生におけるその時期や、不運にもそうなってしまった自分の当時の人間性については頻繁に振り返っています」と、騒動については頻繁に立ち返っているとした上で、「26歳になった今では、日本での出来事は自分の人生における最大の恵みだったと言えます。自分にはリセットが必要でした」と、あの騒動は自分にとって生き方を変えるきっかけになったと振り返った。

 「クソ野郎になり果てる代わりに、自分でも好きになれるような人間になることができました。自分は当時、オーディエンスの数やお金、名声、富といった上辺だけのくだらないものばかりを追いかけていましたから。自分の価値観と改めて向き合い、自分自身を再発見する必要がありました。周囲の人たちの話に耳を傾けて、正しい人々を周りに置くようにしました」とローガンは続けて語っている。

 さらに、「当時、あれは最低な出来事でした。自分以上に憎まれた人間は世界にいなかったと思いますし、僕は今もやり直している最中です」と、今も良き人間になれるように取り組んでいるところだとしたローガン。

 彼にとって、炎上する前にアップしていた2018年以前に撮影した、いたずら動画などを中心としたコンテンツは“黒歴史”になっているそうで、自分では「もう観ることができません」と告白。当時は「子供じみたバージョンの自分」だったとして、「同じ自分だとは思えません」と振り返った。(フロントロウ編集部)

 

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