スターバックスが使い捨てカップから再使用可能なリユーザブルカップに本格的に移行することを発表。(フロントロウ編集部)

スタバが使い捨てカップからリユーザブルカップへの移行を発表

 環境に配慮した継続的な取り組みの一環として、使い捨てカップからの脱却を徐々に進めている世界的大手コーヒーチェーンのスターバックスが、使い捨てカップから再使用可能なリユーザブルカップに本格的に移行することを発表した。

 スターバックスのロゴが描かれた紙やプラスチックのカップは、ブランドにとってアイコニックな存在だが、その一方で使い捨て社会の象徴にもなっている。捨てられたカップは最終的に埋立地に捨てられたり、ポイ捨てされて道路や水路のゴミになったりする。リサイクルという選択肢もあるが、リサイクルされたものも結局はゴミになる。最善の解決策は何か? スターバックスのチーフ・サステナビリティオフィサーのマイケル・コボリ氏は「使い捨てのカップをなくすことです」と話す。

画像: スタバが使い捨てカップからリユーザブルカップへの移行を発表

 米CNNによると、手始めとして、スターバックスは2023年末までにアメリカとカナダのすべてのスターバックスの店舗で、事前注文やドライブスルーを利用した場合でもマイカップを使えるようにすることを計画している。そして、2025年までに、すべての客がマイカップを簡単に使えるようにするか、スターバックスでセラミック製または再使用可能な持ち帰り用カップを借りられるようにしたいと考えているという。マイカップを持参しなくても、ドリンクを頼むときにカップを“借りる”ことで使い捨てカップの利用を避けることができるようになるのはかなり大きな変化。

 この目標は、スターバックスが紙とプラスチックのカップを完全に廃止することを意味するものではないというが、より多くの人たちにリユーザブルカップへと移行してもらうために、Borrow A Cupプログラムといって、デポジットを支払って再使用可能なカップを持ち帰り、使用後に返却する制度の普及を検討するなど、使い捨てカップよりもリユーザブルカップのほうが魅力的に感じるような施策を積極的に取り入れていくつもりだという。

 ちなみに、これらは主に北米のスターバックスを対象としたものだが、日本のスターバックスも、店内利用時にかぎってアイスビバレッジを樹脂製グラスで提供したり、フタなしで提供したりする取り組みを一部店舗で試験的に導入することを発表している。(フロントロウ編集部)

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