2002年のアカデミー賞では何があった？
2002年に開催された第74回アカデミー賞は、コダック・シアター（現ドルビー・シアター）が初めて舞台会場になった年。ウーピー・ゴールドバーグが司会を務め、『ビューティフル・マインド』が作品賞に輝いた。
今から20年も前となれば、今とはまた違った組み合わせで俳優たちが仲良くしている様子がカメラに収められている。
映画『チャーリーズ・エンジェル』のキャメロン・ディアス、『キューティ・ブロンド』で有名なセルマ・ブレア、ドラマ『デッド・トゥ・ミー 〜さようならの裏に〜』のクリスティナ・アップルゲイトは大きく口を開けて超楽しそう！
映画『トゥー・ウィークス・ノーティス』で共演したサンドラ・ブロックとヒュー・グラントは、サンドラがヒューの後ろに隠れて、なんだか可愛らしい…とみせかけて、サンドラはなかなか強めにヒューの腕を握っている…？
第74回アカデミー賞では“史上初”も起こった。『チョコレート』のハル・ベリーが黒人として初めて主演女優賞を受賞！ さらに、デンゼル・ワシントンも『トレーニング デイ』での演技によって黒人として史上2人目となる主演男優賞を受賞。
しかも、黒人初の主演男優賞を1963年の『野のユリ』によって受賞し、今年2022年1月に94歳でこの世を去ったシドニー・ポワチエが、この年の名誉賞でその功績を称えられた。
ハルは受賞スピーチで、「この瞬間は、私以上にとても大きなものです。この瞬間はドロシー・ダンドリッジ、レナ・ホーン、ディアハン・キャロルのためのものです。私の隣にいる女性たち、ジェイダ・ピンケット、アンジェラ・バセット、ビビカ・フォックスのためでもあります。そして、今、チャンスを持つまだ名前もなく、顔もない有色人種の女性たちのためのものです。なぜなら、このドアは今夜開かれたのですから。ありがとうございます。非常に光栄です」と語り、過去に道を切り開いてきた黒人女性たち、そして未来の黒人女性たちへ思いを語った。
そんなハルは、受賞スピーチの終盤で友人・知人へ感謝の気持ちを述べる際に、その相手を数名に選びきれず、「ここに来るまで74年！この時間は使うから！」と叫んで観客を笑わせる一幕も。
シドニーもまた、「私が22歳でハリウッドに来た時は、今とは時代が違いました。53年後の今夜、私がここに立っている確率が私に有利に働くとは思えない時代でした。当時は、私が行きたいと願っている場所への道は確立されておらず、私が辿るべき道筋も、従うべき習慣もなかったのです。私はこの賞を、困難な時代に私の先に行ってくれたアフリカ系アメリカ人の俳優や女優たちの記憶のうえに受け取ります。その肩の上に私は立ち、自分がこれから行くであろう先を見るという特権を得られた…」と語り、先人への感謝を述べた。
授賞式の半年前の9月11日にはアメリカ同時多発テロが発生し、社会に暗い不安が漂っていたが、アカデミー賞での3人のスピーチは視聴者を感動させた。
そして式には、多くの俳優たちが夫婦で参加。今でもおしどり夫婦として知られるウィル・スミスとジェイダ・ピンケット・スミスは、当時まだ結婚5年目！
愛妻家で有名なヒュー・ジャックマンも、妻のデボラ＝リー・ファーネスが大好きでたまらないといった様子を見せていた。
一方で、その後離婚したカップルも当然のことながらいるのだ。今では娘のマヤ・ホークが、大ヒットNetflixドラマ『ストレンジャー・シングス』のロビン役で人気を誇るユマ・サーマンとイーサン・ホークの若かりし姿。
ザ・ビートルズのポール・マッカトニーは、ヘザー・ミルズと出席。2人はこの3カ月後に結婚したが、2008年に離婚した。
そして、今から20年前ともなると、何もかものデザインが違う。米Vanity Fairによるアフターパーティーの会場に姿を現したジャネット・ジャクソン。ブーツカットのローライズパンツ、そして毛皮のロングコートは時代を感じる！
ディナー中のロン・ハワード監督の手にあるのは、携帯電話！ もちろんスマートフォンではなく、小さい。
そのほかにも、キャメロン・ディアスとグウィネス・パルトロウの2ショットや、マクゴナガル先生ことマギー・スミス、オルセン姉妹の若かりし姿、夫婦時代のリース・ウィザースプーンとライアン・フィリップなど、ここでしか見られない激レア写真特集はこちら。
（フロントロウ編集部）
