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アカデミー賞作品賞を受賞したタイトルのなかから、女性主人公が魅力的な作品を11作品ご紹介!(フロントロウ編集部)

作品賞を受賞した女性主人公の物語

 アメリカのドルビー・シアターで毎年1回開催されるアカデミー賞では、女性監督が評価されてこなかった歴史があるが、女性が主人公の作品が作品賞を受賞した回数はそれよりは多い! そこで今回は、女性主人公が活躍した作品賞受賞作を11作品ご紹介。戦後の作品と21世紀の作品では、物語や人物像の違いはもちろんあるが、一方で変わらないことも…?

『ノマドランド』

 現代の遊牧民(ノマド)。世界経済に衝撃を与えたリーマンショックで、企業の倒産とともに、長年住み慣れたネバダ州の住処を失った60代の女性ファーン。彼女は、キャンピングカーに思い出もなにもかもすべてを乗せて、車上生活者となることを選ぶ。“現代のノマド(遊牧民)”として、季節労働の現場を転々としながら、行く先々で出会う他のノマド達と心を通わせながら、ファーンの誇りを持った自由な旅は続く…。

『シェイプ・オブ・ウォーター』

 1962年、アメリカにある政府の極秘研究所で清掃員として働くイライザは、施設に運び込まれた不思議な生き物を目撃する。声を出せない彼女だが、その生き物とのコミュニケーションに言葉は必要なく、2人の心は通っていく。しかしその生き物は実験の犠牲になるところで、イライザは国を相手に立ち上がるのだが…。

『シカゴ』

 1920年代。アメリカのシカゴでスターを夢見るロキシーは、自分を騙した男を射殺して刑務所に送られた。するとそこで、自分の憧れであるスターのヴェルマと出会う。ヴェルマは弁護士のビリーを雇って自分を被害者として演出し、獄中からも世間の注目を集めていた。そこでロキシーもビリーを雇い、ヴェルマをも超える人気となるのだが…。

『羊たちの沈黙』

 FBIの優秀な訓練生であるクラリスは連続誘拐殺人事件の捜査スタッフに任命される。彼女は、元精神科医であり殺人鬼のハンニバル・レクター博士が解決の糸口となると考え、彼の元を訪ねる。レクターはクラリスにヒントを与え、2人の間には奇妙な絆が出来上がっていくが、そんななかで新たな誘拐事件が発生し、レクターは脱走を図る…。

『愛と哀しみの果て』

 裕福な家に生まれたカレンはスウェーデンの貴族であるプロルと結婚。しかし経済的自立を目指し、プロルとともに母国の上流社会を飛び出してケニアへ渡る。コーヒー農園を経営することになったカレンは様々な困難に見舞われながらも、そこで出会った冒険家のデニスと親しくなっていく…。

『愛と追憶の日々』

 テキサス州のヒューストンで暮らすオーロラは、夫を早くに亡くし、ひとり娘のエマを愛情たっぷりに育ててきた。しかし21歳になったエマは、オーロラの反対を押し切って大学教師のフラップと結婚してしまう。エマが去り、オーロラは隣人の元宇宙飛行士ギャレットと惹かれあうが…。母と娘の30年以上にわたる愛を描いた一作。

『サウンド・オブ・ミュージック』

 1938年のオーストリア。明るく歌うことが大好きな修道女マリアは、厳格な教育方針のトラップ家の家庭教師に。マリアが教える音楽を通して7人の子供たちは彼女に懐き、最初は衝突していたトラップ大佐も彼女に心を開いていく…。「ドレミの歌」「私のお気に入り」「エーデルワイス」など、劇中で奏でられる名曲の数々も必聴!

『ウエスト・サイド物語』

 1950年代のニューヨーク。プエルトリコ系移民の若者たちからなるシャークスと、ポーランド系移民の若者たちからなるジェッツは激しく対立していた。ある日シャークスのリーダーであるベルナルドを兄に持つマリアは、ジェッツの元リーダーであるトニーと出会い、2人は一瞬で恋に落ちる。しかし2人の禁断の愛は、悲劇を引き起こすことになる…。

『イヴの総て』

 物語は、新進気鋭の俳優イヴ・ハリントンに米演劇界で最高の栄誉とされる賞が贈られたところから始まる。その8カ月前に、ブロードウェイの大女優マーゴに憧れるイヴは、ある偶然からマーゴの住み込み秘書となる。利発なイヴは周囲から好かれるが、徐々に本性を現し始める…。

『風と共に去りぬ』

 1861年のアメリカ。南北戦争直前のジョージア州で大地主を父に持つ勝ち気なスカーレットは、好きだった幼なじみのアシュリーが、彼のいとこと婚約したことで荒れていた。そんな時、素行が悪いとウワサのレット・バトラーが彼女の前に現れる。彼の態度に激しく反発していたスカーレットだったが、なぜか2人の距離は近づいていく。しかしそんななか、ついに南北戦争が勃発。彼女は激動の時代を強く生き抜いていく…!

『グランド・ホテル』

 舞台はドイツ、ベルリンのグランド・ホテル。そこには、人気を失ったバレリーナ、借金を抱えて宝石泥棒となった男爵、野心的な女性記者、大企業の社長などがいた。それぞれの人間模様を描いた本作は、往年の大女優グレタ・ガルボ、ドリュー・バリモアの祖父である映画スターのジョン・バリモア、ドリューの叔祖父であるライオネル・バリモア、オスカー俳優のジョーン・クロフォードやウォーレス・ビアリーらが共演した映画史に残る豪華な作品となっている。

(フロントロウ編集部)

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