マンディ・ムーア、息子の子育てについて
映画『塔の上のラプンツェル』でラプンツェルの声と歌声を担当し、最近では大ヒットドラマ『THIS IS US/ディス・イズ・アス』のレベッカとして存在感を放つマンディ・ムーアは、1歳になる息子オーガストを育てている。
彼女の夫はミュージシャンのテイラー・ゴールドスミスで、マンディもテイラーも白人。そのため、彼女は妊娠中から夫とともに「男性についてや、息子が白人男性であることについて」の会話をし、考えていると、出産直前に応じた米Romperによるインタビューで明かしている。
そしてその際に、マンディはオーガストをどう育てたいかと質問され、確固たる思いを語っていた。
「女性に敬意を払い、境界線を理解した、賢く、フェミニストで、愛情深く、思いやりのある青年を育てたいです」
元夫からDVを受けていたマンディ
女性たちが声をあげ続けてきたおかげで、近年では「有害な男らしさ(トキシック・マスキュリニティ)」が問題となっている。これまでは女性が自衛しなければいけない、身をわきまえろと言われてきたが、変わるべきは男性であり、最近では、とくにこれからを生きる男の子たちを育てている両親たちが、その子育てについて経験談を語ることも増えてきた。
マンディもその仲間入りをしたわけだが、彼女がここまで確固たる意志を持っているのは、元夫からのDVを受けていたこともあるだろう。マンディは、2009年にシンガーソングライターのライアン・アダムスと結婚。しかしその後2016年に離婚し、2019年に他の女性6名とともに、ライアンからの精神的虐待と、彼の性的不品行を告発した。
当初ライアンは告発内容を否定していたが、2020年7月に公開謝罪。それについてマンディは、アメリカの朝のニュース番組『Today』で、「プライベートに謝罪はしないのに、公開謝罪はするというのは興味深いですね。彼から連絡はありませんし、私は必ずしも謝罪を求めているというわけでもありません。しかし、プライベートでの償いなしに、それについてのインタビューを受けるということは不思議でしかありません」とコメントしていた。
過去と決別したマンディには、良い風が吹き続いている。離婚した年に放送が始まったドラマ『THIS IS US/ディス・イズ・アス』は大ヒットを記録し、2019年にテイラーと結婚。2021年に第1子が誕生した。
マンディは年を重ねることが楽しいそうで、2020年には、「年を重ねて、知恵が増えていくことも、頭が明瞭になっていくことも、どうでもいいことを気にしなくなることも、とても楽しみ。今でさえ、年を取れば取るほど自分自身にリラックスできる。お金を払われても、前の10年には戻らない。20代は最悪だったから!」と語っている。
(フロントロウ編集部)