マクドナルド撤退で“ロシア版マクドナルド”が現る
ご存じの方も多いと思うが、ロシアによるウクライナ侵攻を受けて、世界的ファストフードチェーンのマクドナルドは、3月初めにロシア国内の全847店舗を閉鎖した。営業最終日は各店舗で行列ができるほどの大混雑となり、その模様は日本でも大きく報じられたが、そんなロシアに「マクドナルド…?」な店が出現して話題になっている。
The Russian fast-food chain that Russian parliament's speaker has proposed replace @McDonalds has filed for this trademark. Not kidding. pic.twitter.com/6GAUNnbHVm
— Christo Grozev (@christogrozev) March 16, 2022
このマクドナルドのロゴそっくりなロゴの商標登録を申請したのは、ロシアのファストフードチェーン「Uncle Vanya’s」。同店の名前は、ロシアの作家アントン・チェーホフの作品のタイトルと同じ「ワーニャ伯父さん」で、ロシア語では「Дядя Ваня」と表記されることから、上のロゴはバーニャの「B」を表しているものと思われる。しかし、赤と黄色の色の組み合わせといい、Bのかたちといい、マクドナルドのロゴと酷似しており、パクリであることはまず間違いない。
かなり悪質だが、ロシア政府はロシアが敵対視している国の企業が所有する特許を無視できると述べており、ウラジミール・プーチン露大統領は国外に移転した外資系企業を国有化する計画を支持している。
さすがにまだオープンはしていないようだが、既存のマクドナルドの店舗を引き継ぐことが検討されているという。果たして、このままUncle Vanya’sが撤退したマクドナルドの穴を埋めることになるのだろうか?
ちなみに、米LADbibleによると、以前からロシアではこういったパクリが横行していたが、ウクライナ侵攻の影響でマクドナルドやスターバックスいった欧米の有名企業が次々と撤退したことで、さらにその傾向が強まっているそう。(フロントロウ編集部)