2022年のプライドウィークを記念して、フロントロウ・コミュニティのLGBTQ+当事者に、「言われると嬉しくないことは何ですか?」と聞いてみた。その回答からは、LGBTQ+の人々が非LGBTQ+の人々がされないような発言を多くされていることが分かった。(フロントロウ編集部)

LGBTQ+当事者が言われたら嫌なこと とは?

 他人のセックスライフや性器について聞くことは、よほどそれをテーマにした会話をしていない限りはマナー違反だが、「どうやってセックスするのか?」「どちらが上でどちらが下か?」「アソコは手術済みか?」といった極めてプライベートなことを聞かれるとするLGBTQ+当事者の声は多かった。

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 何も展開や理由がないのに急に「自分のこと好き?」「自分のこと好きにならないでね」と言ってくる人は相手にヒカれる可能性が高いが、とくにレズビアンやバイセクシャルの女性のあいだでは、同性愛者であることを女性に告白すると、「自分はタイプ?」「同性愛者に偏見はないけど自分は違うから狙わないで」などと、自分を恋愛対象として意識した発言をされるという声が多かった。

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 また、言っている本人は何気なく聞いていることかもしれないが、偏見が隠れている発言にも気をつけたい。「どちらが男役でどちらが女役なのか?」と聞かれるという回答は男女から多く挙がったが、男性同士のカップルは男性と男性、女性同士のカップルは女性と女性なのが当たり前。シスジェンダーやストレートのカップルを“基準”としてしまっていないか、今一度考えたい。

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 そして、フロントロウ・コミュニティのLGBTQ+当事者の声のなかには、「気持ち悪い」や「変」、LGBTQ+であることを一時の気の迷いであるかのような、存在を否定する言葉を言われるという声もまだまだ存在する。

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 あからさまな差別や偏見もそうだが、今回の調査からは、気づかずに不適切なことを言ってしまっている場合があることが分かる。当事者たちの声に耳を傾けながら、ひとつひとつ学びを増やして社会全体として進歩していきたい。(フロントロウ編集部)

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