ダニエル・クレイグが新作の舞台で血まみれに。しかし笑顔でファンに手を振る様子をキャッチ!(フロントロウ編集部)

ダニエル・クレイグが「マクベス」に

 2021年に公開された映画『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』で15年にわたって演じたジェームズ・ボンド役を終えたダニエル・クレイグが、『007』後初となる作品に出演。先日、アメリカ、ニューヨークのブロードウェイで初日を迎えた『マクベス』の舞台に姿を現した。

 ウィリアム・シェイクスピアによる古典を現代に置き換えた『マクベス』は、トニー賞監督であるサム・ゴールドが手掛ける作品。本作でダニエルは主人公のマクベスを、そしてマクベス夫人を、ドラマ『エージェント・オブ・シールド』や映画『プルートで朝食を』などで知られるルース・ネッガが演じる。

 本作のオープニングナイトの最後でダニエルは、白いシャツにベージュのニットセーター、白いズボンに黒のブーツという衣装で、他のキャストともに観客の前に登場。盛大な拍手を送られたが、その服や顔には血と見られる赤いシミがべったり! もちろん偽物の血のりだが、その衣装の雰囲気には少しジェームズ・ボンドを感じてしまうというもの。

画像1: ダニエル・クレイグが「マクベス」に

 本作について、米Deadlineは、「この『マクベス』では、血しぶき、不気味な照明、(手動で巧みに使用された)霧マシーンが約束され、すべては、魔女的で、喉を掻き切るような、不吉なサイコ・ストリングスとサンダー・ドラムによる狂気を強調する不気味な(Gaelynn Leaによる)オリジナル音楽によって高められる」と評価しており、ダークな物語のなかで失墜していくダニエルの姿が見られたよう。

 シェイクスピアによる『マクベス』は、スコットランドを舞台に、3人の魔女の予言を聞き、妻に背中を押されてダンカン王を殺して王となったマクベスが、野望と恐怖のなかで転落していく様を描く。そして舞台を現代に映したゴールド版のあらすじは、「悪意、結婚、そして殺人の物語である『マクベス』は、あるカップルの権力への執着と、想像を絶する行為をした後の罪悪感を描いた作品」となっている。

画像2: ダニエル・クレイグが「マクベス」に
画像3: ダニエル・クレイグが「マクベス」に

 ダニエルは過去にも、イギリスやアメリカで舞台作品に出演しており、2016年にはシェイクスピアによる『オセロ』を原作とした演劇に出演している。また、シェイクスピア作品の4大悲劇は『オセロー』『マクベス』『ハムレット』『リア王』だが、ゴールド監督は2019年に『リア王』を手掛けており、『マクベス』では主演俳優も監督もシェイクスピア作品に馴染みのある人物となっている。

(フロントロウ編集部)

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