爪に起こりやすいトラブル「白い斑点」
手足の先端にある爪は、体の不調やコンディションによって色や形にも変化が出やすいため、健康のバロメーターと呼ばれることもあるパーツ。そんな爪に起こりやすいトラブルのひとつが、白い斑点が出る現象。
爪にできる白い斑点は「爪甲白斑(そうこうはくはん)」という名称で、爪にポツポツとできる小さな白い斑点のこと。気になるその原因を、海外で活動する皮膚科医が明かした。
爪の白い斑点はなぜできる?
多くの皮膚科医によると、爪に白い斑点「爪甲白斑」ができる原因は、大きく分けて3つ。その原因について皮膚科医のダナ・スターン医師が説明した。
まずもっとも多い原因は、爪への衝撃や外傷。スターン医師によると、気づかないうちにぶつけたり当たったりといった衝撃などで爪に空気が入り、白い斑点として現れることが多いのだという。
そしてその次に多いのが、ネイルやケアのやりすぎ。スターン医師は、「マニキュアやジェルマニキュアなどを長期間着用し続けると爪に負担がかかり、白い斑点ができることがよくあります」と米Instyleで説明し、さらに爪に使う製品に含まれる成分などが爪に合わない場合にも、白い斑点が出ることがあると補足。常にネイルをしている場合には、一定期間お休みすることも大切なのだとか。
そして原因のなかでも少し心配なのが、身体のミネラル不足。ボード認定の皮膚科医であるアナール・ミカイロフ医師は、「時折ですが、カルシウムや亜鉛などのミネラルが欠乏していることで、爪に白い斑点が現れることがあります」と米Popsugarでコメント。必要なミネラルが不足している状況が続くことで、爪にトラブルとして現れることがあるのだという。
予防するためにできることは?
爪に白い斑点ができる理由が分かったところで、気になるのがその予防法。
予防するための心がけについてミカイロフ医師は、まずは爪の衝撃や外傷を防ぐため、爪を伸ばしすぎたり噛んだりしないよう説明。また、カルシウムや亜鉛などのミネラルが不足しないよう、サプリメントなどでミネラルを摂ることを勧めた。
ちなみに白い斑点ができてしまったときには、基本的にはケアをしながら自然と消えるのを待つのがベストなのだとか。ミカイロフ医師は「爪の成長とともに消えていくことが多いため、保湿などのケアを続けつつそのままにしておくことを推奨します」とアドバイスした。
爪の白い斑点は、ちょっとした衝撃やネイルのしすぎなどでできてしまい、放置しておけば治ることが多いよう。ただしミカイロフ医師は、爪が成長しても慢性的に白い斑点が消えない場合や、身体の不調がほかにも多数思い当たる場合は病気などの可能性もあるため、医療機関での診察も視野に入れるよう勧めている。(フロントロウ編集部)